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雑誌目次

雑誌文献

medicina34巻1号

1997年01月発行

雑誌目次

今月の主題 臓器感染症へのアプローチ Introduction

感染症へのアプローチのしかた

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.6 - P.7

ポイント
●感染症であるか否かの決定には,現病歴と身体所見を十分にとることが必要である.
●老齢者の診察はより丁寧に行い,どこかに異常がないか特に留意する.
●グラム染色と培養は,感染の原因菌を同定するうえで非常に重要である.
●原因菌の決定には,年齢・基礎疾患を加えるとよい.

最近の感染症に対する考え方—“front-line theory”

著者: 喜舎場朝和

ページ範囲:P.8 - P.10

ポイント
●局所的感染防御能低下の場合,常在菌の居留地(常在の場)と常在菌が侵入して開拓した新天地(炎症の場)の境界を見定めるように努める.
●例えばCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者の場合,常在の場はすでに気管(支)にまで達しているので,急性増悪してこのような常在菌で気管支肺炎を起こしてきたとき,原則として抗菌薬療法の目標は症状の改善に置くべきで,気管(支)からの菌の一掃を図ってみだりに長期投与してはならない.
●無症候性細菌尿を有する神経因性膀胱の患者が尿路感染を起こしてきたときにも,上記と同様のことがいえる.
●皮膚・粘膜に挿入・刺入される器具(例:気管内挿管,尿道カテーテル)に関連した“異物感染”の場合も同様で,器具が除去されないかぎり菌の一掃は原則的に無理である.

中枢神経系感染症

急性細菌性髄膜炎の治療の現状

著者: 新田永俊 ,   沖野惣一 ,   高守正治

ページ範囲:P.12 - P.16

ポイント
●急性細菌性髄膜炎はneurological emergencyであり,直ちに治療を開始する.
●髄液検査の前に頭部CTまたはMRIを施行する(特に脳局所症状やうっ血乳頭がある場合).
●髄液検査では,髄液の外観・細胞数とその種類・糖が鑑別に重要.血糖を必ず同時測定する.
●髄液のグラム染色が起炎菌の推定に有用である.
●血液培養,原発の感染巣を検索する.
●患者の発症年齢により髄膜炎の起炎菌が異なる.予測的抗生物質を十分量静注投与する.
●抗生物質の途中での漸減,経口剤への変換は禁忌である.

慢性髄膜炎へのアプローチ

著者: 相馬芳明

ページ範囲:P.17 - P.19

ポイント
●慢性髄膜炎では必ずしも髄膜刺激症状が顕著ではなく,痴呆や意識障害が前景に立つことがあるので,髄膜炎を疑い髄液検査を行うことが,正しい診断に至る第一の関門である.
●病因としては頻度の順に,結核,クリプトコッカス,悪性腫瘍が多い.そのほかサルコイドーシスなどもあり,病因はきわめて多彩である.
●急性化膿性髄膜炎の場合と同様に,病因診断確定を待たずに治療を開始せざるを得ない場合もある.
●結核菌は培養に時間がかかるため,結核菌DNAのPCR法による検出が有用である.●クリプトコッカス髄膜炎では,髄液の墨汁染色のほかに,莢膜多糖体の抗原検査が有用である.

脳膿瘍の診断と治療

著者: 田中真

ページ範囲:P.20 - P.22

ポイント
●脳膿瘍は脳実質の限局性化膿性病変である.
●主な感染経路には,①耳鼻科領域の炎症からの直接の進展,②遠隔部感染巣からの血行性経路,③頭部外傷・外科手術がある.
●診断にはCTまたはMRIが最も有用であり,造影剤の併用により膿瘍被膜がリング状に増強される.
●治療には抗生物質の投与および穿刺排膿が選択される.

ヘルペス脳炎

著者: 藤田恒夫

ページ範囲:P.23 - P.25

ポイント
●本邦で比較的頻度が高く,日常診療上重要な脳炎は単純ヘルペス脳炎である.
●発熱・頭痛に,痙攣・意識障害あるいは軽度でも精神症状・大脳巣症状・不随意運動などが合併する場合,本症を念頭に頭部CT・MRI,髄液検査,ウイルス学的検索を行う必要がある.
●本症では脳組織の出血・壊死傾向が強いため致死率が高く,治癒しても重篤な後遺症が残る可能性がある.
●早期に抗ウイルス薬を使用すれば奏効する可能性があり,確定診断を待たずに直ちに十分な治療を開始する必要がある.

ウイルスとプリオンの慢性感染症

著者: 細川武

ページ範囲:P.26 - P.28

ポイント
●中枢神経系の遅発性感染症は,①通常型と②非通常型の2つに分かれ,前者はウイルス,後者はプリオンによる.
●ウイルスによる遅発性感染症には,①亜急性硬化性全脳炎,②進行性多巣性白質脳症,③HTLV-I脊髄症(HAM)がある.
●プリオンによるものには,Creutzfeldt-Jacob病,Gerstmann-Sträussler-Scheinker症候群があり,新型Creutzfeldt-Jacob病や家族性致死性不眠症が含まれる.

呼吸器系感染症

市中肺炎の分類と診断

著者: 中西洋一 ,   高山浩一 ,   原信之

ページ範囲:P.30 - P.32

ポイント
●抗生剤・抗菌剤の発達にもかかわらず,市中肺炎は高齢者や合併症を有する患者に対し高い死亡率を有している.
●市中肺炎の起炎菌のうち,頻度・死因ともに最も多いものは肺炎球菌である.●個々の症例において,自覚症状,理学所見,一般検査所見,胸部X線所見から病原菌を推定することは不可能である.
●市中肺炎の診断に際しては,患者臨床背景ならびに重症度の評価,これに基づいた迅速な治療が必要である.

細菌性肺炎の診断と治療

著者: 長井苑子

ページ範囲:P.33 - P.35

ポイント
●肺炎は,様々の病原微生物によって惹起される.各々の病原体に特異的な臨床所見,画像所見は存在しないので,このような所見から病原体を特定することは困難である.
●病原体の確定には多くの場合,喀痰などの培養検査が必要で,日時を要する.最近,各種の迅速診断法が開発されてきたが,正確さに問題があり,また費用が高額である.
●これらの問題点を考えると,患者の発病時の状況(院外/市中か院内か),また年齢,合併症の有無による抵抗力の状況から病原体を推定し,経験的に有効と判断される薬剤を投与するATSガイドライン方式が実際的・経済的である.

非定型抗酸菌症の診断と治療

著者: 多田慎也

ページ範囲:P.36 - P.38

ポイント
●非定型抗酸菌症の原因菌の大部分はM.avium-intracellulare complexとM.kansasiiである.
●結核の減少に対して,本症は増加傾向にある.
●喀痰中の非定型抗酸菌検出は,それだけで非定型抗酸菌症を意味するものではなく,診断基準に基づいて確定診断を行う.
●診断後は排菌量のみでなく,症状,胸部X線所見も考慮して治療を開始する.
●治療としては抗結核薬の多剤併用を行う.
●薬剤感受性試験の結果は参考にするが,多剤耐性のものが多く,治療指針によって多剤併用による抗菌力の強化を図る.

嫌気性菌による肺炎の診断と治療

著者: 小林英夫

ページ範囲:P.39 - P.41

ポイント
●嫌気性菌の呼吸器感染症は健康成人にみられることは少なく,高齢者,喉頭反射低下(脳血管障害など),糖尿病,大酒家などで発症しやすい.
●嫌気性菌の感染機序としては,誤嚥が重要である.この場合の誤嚥とは,吐物の大量誤嚥としてではなく,口腔内容の不顕性の気道内嚥下が関与する.
●病像としては,嚥下性肺炎,肺化膿症,膿胸を形成する.
●喀痰検査で嫌気性菌を検出することは困難である.
●喀痰,呼気に悪臭,腐敗臭を認めるときには,嫌気性菌感染の可能性が高い.

院内感染肺炎の診断をどうつけるか

著者: 向野賢治

ページ範囲:P.42 - P.43

ポイント
●レジオネラ症,アスペルギルス症,ウイルス肺炎は病原体のinhalationによって起こる.細菌性肺炎では病原体のaspirationによって起こる.
●院内感染症の診断には,「入院時には感染症状がなく,入院後に出現した」という臨床経過が必要である.
●院内肺炎の培養検査の判定に当たってはcolonizationとinfectionの鑑別が重要である.
●院内肺炎の起炎病原体を早期に検出することは困難であるので,検査を行う一方でempric therapyを実施することが診療上重要になる.

好中球減少例の肺炎へのアプローチ

著者: 外島正樹 ,   吉田稔

ページ範囲:P.44 - P.46

ポイント
●好中球減少例の肺炎は炎症反応が乏しく,膿性痰の産生や胸部X線上の異常陰影形成も不十分なことが多い.
●原因として細菌と真菌が大半であるが,細胞性免疫低下時にはサイトメガロウイルス(CMV)とニューモシスチスカリニもある.
●好中球減少時の細菌性肺炎ではしばしば血液培養が陽性で,原因として緑膿菌などのグラム陰性桿菌のほかに,最近はグラム陽性菌の増加がある.
●真菌の膜成分であるβ-グルカンの測定は,真菌性肺炎の診断に有用である.●非感染性の肺浸潤として肺梗塞,腫瘍浸潤,放射性肺炎,肺浮腫,薬剤性肺炎,肺出血なども鑑別の必要がある.

胸腔内感染の治療の基本

著者: 下方薫

ページ範囲:P.47 - P.48

ポイント
●感染性胸膜炎が疑われたときには,胸水の肉眼的性状,胸水の細菌学的検査(塗抹・培養)が治療方針決定のための基本となる.
●胸水のpH,グルコース値,LDH値も治療方針決定のための重要な因子となる.
●胸水が肉眼的に膿性の場合,胸水の塗抹検査で細菌が陽性の場合,あるいは胸水のpHが7.0未満またはグルコース値が40mg/dl未満の場合には,いずれにおいても抗生物質療法に加えて胸腔ドレナージが必要である.

感染性心内膜炎

心内膜炎の診断基準

著者: 玉野宏一 ,   竹田幸一

ページ範囲:P.49 - P.51

ポイント
●感染性心内膜炎の臨床的確定診断は,主要基準2つ,あるいは主要基準1つと副基準3つ,あるいは副基準5つを満たす場合になされる.
●主要基準は血液培養陽性と心内膜侵襲の証明(心エコー図の陽性所見,あるいは新たに生じた逆流性雑音)の2項目である.
●副基準は素因,発熱,血管現象,免疫現象,微生物学的徴候,心エコー図所見の6項目である.
●感染性心内膜炎が疑われるが経胸壁心エコー法で陽性所見が得られない例では,経食道心エコー法を施行する.

心内膜炎の新しい治療ガイドライン

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.52 - P.53

ポイント
●ペニシリンGに対する感受性が低い場合(MIC≦0.1μg/ml),患者の血行動態がよければ,セフトリアキソンによる外来治療が可能である.
●腸球菌による心内膜炎では,抗生物質が無効の場合,弁置換を考慮する.
●心内膜炎のhigh-riskあるいはmoderate-riskの場合,観血的歯科治療に際しては抗生物質の予防的投与が必要である.

消化器系感染症

H. pyloriの除菌と臨床的意義

著者: 永田博司

ページ範囲:P.55 - P.58

ポイント
●胃内にH. pyloriという細菌が棲息し,消化性潰瘍はH. pyloriによる感染症であるという仮説が提唱されている.
●消炎鎮痛剤が原因となる潰瘍患者を除けば,胃潰瘍の患者の80%以上,十二指腸潰瘍の95%以上にH. pyloriの感染が証明される.
●プロトンポンプ抑制剤と抗菌剤の併用によりH. pyloriの除菌が可能である.●除菌により,消化性潰瘍の治癒促進と再発防止が期待できる.

下痢へのアプローチ

著者: 斧康雄

ページ範囲:P.59 - P.62

ポイント
●下痢患者の問診上重要なチェックポイントは,①下痢の性状以外にも発熱,嘔気・嘔吐,腹痛,感冒症状などの下痢以外の随伴症状の有無,②原因と考えられる食品の摂取歴やペットとの接触の有無,③下痢の集団発生の有無,④最近の海外渡航歴の有無,⑤抗菌薬の前投与の有無,⑥患者の易感染性要因の有無,について詳細に問診することである.
●病原診断は糞便培養により確定されるが,特定の病原体に対しては,顕微鏡検査や毒素や抗原の検出により迅速診断が可能である.

偽膜性腸炎の診断方法と治療

著者: 星加和徳

ページ範囲:P.63 - P.64

ポイント
●抗生物質投与中の症例において水様性下痢が出現した際には,本症の存在を念頭に置いて検査を行う.
●大腸内視鏡検査で白色〜黄白色の偽膜を確認することで偽膜性腸炎と診断し,糞便の培養検査でClostridium difficileを検出するか,あるいはその毒素を検出する.
●治療は,まず使用中の抗生物質を中止する.食事は軽症では制限しなくてもよいが,中等症以上では制限する、下痢によって失われた水・電解質の補正を行う.バンコマイシンは0.5〜2.0g/日を4回に分け経口投与する.

腹膜炎(原発性・続発性)

著者: 福田吉秀 ,   山田雅彦 ,   片野義明 ,   早川哲夫

ページ範囲:P.65 - P.67

ポイント
●腹膜炎には,原疾患の明らかな続発性と,腹腔内に感染源がなく細菌の進入経路の不明な原発性がある.
●続発性腹膜炎の原疾患は,急性虫垂炎や消化性潰瘍の穿孔,膵炎,外傷,腹部手術などである.
●急性腹膜炎の症状には,腹痛,圧痛,反動痛,筋性防御などの局所症状と,発熱,悪心,嘔吐,ショックなどの全身症状がある.
●急性続発性腹膜炎は,全身管理のもとに抗生物質投与および手術を早期に行う必要がある.
●特発性細菌性腹膜炎は,非代償性肝硬変に合併する予後不良の疾患である、広域スペクトラムの抗生物質投与と肝硬変に対する治療を行う.

肝膿瘍の起こり方と治療方法

著者: 田中直英 ,   荒川泰行

ページ範囲:P.68 - P.70

ポイント
●肝膿瘍には,細菌による化膿性肝膿瘍と,病原性アメーバによるアメーバ赤痢の腸管外病変としてみられるアメーバ性肝膿瘍がある.
●化膿性肝膿瘍は,感染経路により6つに分けられる.
●化膿性肝膿瘍の3主徴として,発熱,右季肋部痛,肝腫大がある.
●化膿性肝膿瘍の診断には,超音波検査,CT検査などの画像診断が有用である.
●化膿性肝膿瘍の治療は,抗生物質の投与ならびに超音波ガイド下のドレナージが基本となるが,時として外科的治療が必要な場合もある.
●アメーバ性肝膿瘍は,既往に下痢などの腸管アメーバ症の症状を伴うことが多い.
●アメーバ性肝膿瘍は,30〜60歳に多く,男性に多い.
●アメーバ性肝膿瘍は単発性孤立性膿瘍がほとんどであり,肝右葉に好発する.
●アメーバ性肝膿瘍では,膿瘍の内容物がチョコレートソース様であるのが特徴的である.●アメーバ性肝膿瘍の診断には,超音波検査ならびに腹部CT所見などの画像診断,および糞便中,穿刺液中のアメーバの証明,さらに血清学的診断が重要である.
●アメーバ性肝膿瘍の治療には,エコーガイド下の膿瘍排膿穿刺と抗アメーバ薬の投与(メトロニダゾールが第1選択となる)がある.

胆道感染症の内科的治療と外科的治療

著者: 小出典男 ,   浮田実 ,   辻孝夫

ページ範囲:P.71 - P.73

ポイント
●胆道感染症の化学療法は,胆汁への移行が良好でかつグラム陰性桿菌に抗菌力の強い抗生物質を選択する.
●化学療法が無効かあるいは胆嚢周囲膿瘍などを合併する場合には,経皮経肝胆嚢ドレナージを施行する.
●胆嚢穿孔,壊疽性胆嚢炎は,緊急開腹手術の適応となる.
●総胆管結石による胆管炎では,化学療法で炎症を消退させたのちに結石除去術を施行する.
●化学療法に抵抗して胆道閉塞の増強をみる場合には,遅滞なく胆道ドレナージを行う.
●内科的胆道ドレナージが奏効しない場合には,開腹による外胆管瘻造設術を行う.

尿路系感染症

尿路感染症の合理的な治療

著者: 広瀬崇興 ,   横尾彰文

ページ範囲:P.75 - P.77

ポイント
●尿路感染症(UTI)は,症状により急性と慢性,尿路病態により単純性と複雑性,感染部位により腎孟腎炎と膀胱炎に分けられ,これらの組み合わせで分類される.
●単純性UTIでは大腸菌などの強毒性グラム陰性桿菌群(GNR群),カテーテル非留置複雑性UTIではそれに加えて緑膿菌などの弱毒性GNR群と腸球菌などのグラム陽性球菌群(GPC群),カテーテル留置複雑性UTIでは弱毒性GNR群とGPC群を起炎菌として想定し,抗菌薬を選択する.
●無症候性カテーテル留置複雑性UTIでは,むやみに抗菌薬を投与しない.
●選択抗菌薬は,尿路移行性のよいβ-ラクタム薬とニューキノロン薬が主体である.

前立腺炎への対処方法

著者: 吉岡俊昭 ,   奥山明彦

ページ範囲:P.78 - P.80

ポイント
●前立腺炎は大きく急性前立腺炎と慢性前立腺炎に分類され,その病態,治療法はかなり異なる.
●前立腺炎の正確な診断には前立腺液検査が必須である.
●慢性前立腺炎の起炎菌にはグラム陰性菌が最も多いが,グラム陽性菌も認められる、そのため,使用される抗菌剤は広範囲な抗菌スペクトルと良好な前立腺移行が必要である,ニューキノロン系の抗菌剤が最も適している.
●抗菌剤以外の併用療法も必要である.
●慢性前立腺炎は難治性であることが多く,その治療法も確立されているとは言いがたく,心療内科的治療が必要になる場合もある.

皮膚・軟部組織・骨感染症

ブドウ球菌とレンサ球菌による軟部組織感染症

著者: 早川和人

ページ範囲:P.83 - P.85

ポイント
●皮膚・軟部組織の細菌感染症において,ブドウ球菌とレンサ球菌は主要な病原菌である.
●病変部からの細菌培養を可能な限り行って,診断,治療に役立てる.
●丹毒と蜂窩織炎は顔面,下腿以下に好発する.多くの場合,発熱などの全身症状を伴い,再発も稀ならずみられる.
●伝染性膿痂疹は幼小児に好発するが,成人にもみられる.基礎にアトピー性皮膚炎がある場合,きわめて激しい症状を呈することがある.
●癰(よう)は入院治療が必要である.基礎疾患(多くは糖尿病)の治療もあわせて行う.

糖尿病の足

著者: 細川和広

ページ範囲:P.86 - P.88

ポイント
●治療としては,免荷が第一である.
●積極的に切開,排膿を行うこと.
●菌種が同定されるまでは,好気性・嫌気性菌の混合感染を想定した抗生物質を投与する.
●骨髄炎があれば,腐骨の除去が原則である.
●血糖コントロールを良好に保つ.
●血流障害があり,それが原因で創傷治癒が遷延している場合,血行再建術を検討する.

単発性関節炎と多発性関節炎

著者: 武田昭

ページ範囲:P.89 - P.93

ポイント
●原因不明の関節炎で重要なものは,慢性関節リウマチ,そのほかの膠原病,膠原病近縁疾患,HLA-B 27関連リウマチ性疾患である.
●二次性炎症性関節疾患の主なものは,感染症,結晶誘発性関節炎(痛風・偽痛風)である.
●関節炎の鑑別診断では,詳細な病歴,関節局所および全身の理学的所見が極めて重要である.
●化膿性関節炎では,非可逆的な関節障害を避けるために早期発見,早期治療が求められる.

骨髄炎

著者: 青木眞

ページ範囲:P.94 - P.95

ポイント
●年齢,臨床経過(急性対慢性),危険因子(麻薬中毒,人工骨頭など)といった臨床状況と起炎菌の関係を理解すると診療上便利である.
●瘻孔から得られる検体は汚染しており,培養には適さない点に注意を払う.瘻孔からの検体の培養結果をうのみにすると,汚染菌,定着菌を治療することになる.
●骨シンチ(Tc99m)が病初期から異常を示すが,特異性の点で問題が多いとされる(骨髄炎が存在しなくても異常を示す).

その他の感染症

敗血症のマネジメント

著者: 菅野治重

ページ範囲:P.97 - P.102

ポイント
●敗血症は,血流中に侵入した微生物や産生毒素または代謝産物によって惹起される重篤な病態である.
●敗血症の重症化にはサイトカインが重要な役割を演じている.
●グラム陰性菌性敗血症は急激に悪化する例が多く,迅速な対応が必要である.
●易感染因子を持つ患者には,常在菌の監視が必要である.
●敗血症の診断には血液培養が重要であるが,結果を得るまでに時間がかかるため,エンドトキシン検出が迅速診断に有用である.
●敗血症の治療は,起炎菌判明までは,予想される侵入門戸から起炎菌となる確率が高い菌種に広く抗菌域を持つ抗菌剤を選択し,起炎菌決定後は起炎菌に強い抗菌力を持つ狭域性抗菌剤に変更する.

最近の結核症の特徴

著者: 渡辺彰

ページ範囲:P.103 - P.105

ポイント
●結核症は感染者数と死亡者数が本邦で最多の感染症であるが,近年の減少傾向は鈍化し,HIV感染者の増加に伴って再増加の危険性がある.米国ではすでに増加に転じた.
●結核症の発病は,初感染から数十年後の内因性再感染例が多いが,若年者では初感染発病の集団発生例も多い.
●診断は,喀痰の塗抹と培養により確定する.核酸増幅法にはまだ偽陽性が多いので,特に治療終了の判断に用いるのは危険である.
●WHOの推奨するPZA(pyrazinamide)を組み入れた結核治療のガイドラインが日本結核病学会からも提唱されたが,INHとRFPが基本であり,症例によってはEB,SM,PZAのいずれかを併用する.

AIDS例と感染症

AIDS例の肺炎へのアプローチ

著者: 一宮朋来 ,   那須勝

ページ範囲:P.107 - P.109

ポイント
●AIDS例においてCD4(CD4陽性リンパ球数)が200個/μlを割ると,いろいろな日和見感染症が起こってくる.
●カリニ肺炎,サイトメガロウイルス(CMV)肺炎,結核,非定型抗酸菌症の頻度が多い.
●カリニ肺炎の治療の第1選択剤はST合剤またはペンタミジンであるが,CD4が200個/μl以下の場合,予防投与が必要である.
●サイトメガロウイルス肺炎は早期診断が重要であり,PCR法などの遺伝子診断が有用である.

AIDS例の中枢神経系感染へのアプローチ

著者: 岡慎一

ページ範囲:P.110 - P.111

ポイント
●AIDS患者における中枢神経系の合併症としては,トキソプラズマ脳症,悪性リンパ腫,進行性多発性白質脳症,クリプトコッカス髄膜炎,ヘルペス脳炎,神経梅毒などが挙げられる.
●トキソプラズマ脳症と悪性リンパ腫は鑑別上問題となることが多い.診断的治療として,トキソプラズマ脳症を優先させる.
●AIDS患者のクリプトコッカス髄膜炎は,髄液所見には異常のないことも多く,必ずクリプトコッカス抗原をチェックする.

AIDS例の下痢へのアプローチ

著者: 増田剛太

ページ範囲:P.112 - P.114

ポイント
●男性同性愛によるHIV感染者は,赤痢アメーバ感染率が高い.
●免疫不全が進行したHIV感染宿主の下痢症の病原体としては,原虫,抗酸菌やウイルスなどが多く,正常宿主での原因微生物と異なる.
●診断の大きな盲点となっている病原体は原虫であり,クリプトスポリジウム(Cryptosporidium parvum)にあっては検体を蔗糖浮遊法で前処置する必要がある.
●AIDS生体に合併したこれらの腸管感染症は,難治性で再発性である.

感染症と予防対策

院内の感染予防対策

著者: 遠藤和郎

ページ範囲:P.116 - P.119

ポイント
●効果的な院内感染対策を行うためには,すべての医療従事者の参加,サーベイランス,教育,そして管理部門の協力が重要である.
●多剤耐性菌対策は,正しい抗菌薬使用の徹底に始まる.
●手洗いは最も有効な院内感染対策である.
●医療従事者への感染対策の基本は,感受性のある者の早期発見,早期診断,安全な環境,教育,報告の徹底,カウンセリングなどである.

成人のためのワクチン1997

著者: 大石和徳

ページ範囲:P.120 - P.122

ポイント
●23価肺炎球菌ワクチンやインフルエンザウイルスワクチンは,高齢者,慢性心肺疾患を有するハイリスクグループに有効である.
●A型肝炎の浸淫地域への渡航者や居住者に,A型肝炎ワクチンの予防接種が推奨される.
●B型肝炎ワクチンは母子感染の防止,医療従事者やB型肝炎の浸淫地域への渡航者や居住者の感染予防に推奨される.
●中南米,アフリカなどの熱帯地への渡航時には黄熱ワクチンの予防接種が必要で,南・東南アジア諸国では日本脳炎ワクチンも推奨される.

海外旅行者のための感染症予防と帰国後の対策

著者: 濱田篤郎

ページ範囲:P.123 - P.126

ポイント
●海外旅行者が注意すべき感染症には,飲食物から感染する感染性腸炎やA型肝炎,蚊から感染するデング熱やマラリア,性行為で感染するB型肝炎やAIDSがある.
●黄熱病,コレラ,A型肝炎の予防接種は,短期の海外旅行でも必要なことがある.
●マラリアの予防には予防薬の服用を行う.
●帰国後に下痢を起こした患者には感染性腸炎,発熱を起こした患者にはマラリア,デング熱,腸チフスなどを念頭に置いた検査を行う.

理解のための35題

ページ範囲:P.127 - P.133

カラーグラフ 塗抹標本をよく見よう・13

白血病(3)

著者: 久保西一郎 ,   藤田智代 ,   森澤美恵 ,   浜田恭子 ,   高橋功 ,   三好勇夫

ページ範囲:P.145 - P.150

急性骨髄性白血病(2)
前回は,急性骨髄性白血病(acute myeloidleukemia:AML)のうち,FAB分類M0からM3までを紹介した.今回はM4からM7までを紹介する.
図1は,FAB分類でAML-M4の急性骨髄単球性白血病(acute myelomonocytic leukemia:AMMoL)の末梢血塗抹標本である.骨髄系へ分化している細胞と,単球系へ分化している細胞とが混在している.図2は,M4の骨髄塗抹標本である.未熟な骨髄系細胞と単球系細胞とが混在している.この標本では,胞体にアズール顆粒を有する細胞が骨髄系細胞と考えられ(図中→),胞体が比較的豊かでアズール顆粒を含まず,核に特有のくびれを有するものが単球系細胞と考えられる(図中▲).それらよりも未熟で顆粒のない芽球様の細胞になると,それが骨髄芽球なのかあるいは単芽球なのかを明確に区別することは難しい.

連載

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.137 - P.142

図解・病態のメカニズム 腎疾患・1

Alport症候群

著者: 吉岡加寿夫

ページ範囲:P.151 - P.153

概念
Alport症候群は,遺伝性の進行性腎炎に神経性(感音性)難聴などの腎外症状を伴う疾患である.
病因
本症の原因は,基底膜の主要構成成分であるIV型コラーゲンの遺伝子異常であることが明らかになっている.IV型コラーゲンには,現在,α1鎖からα6鎖までの6種類のα鎖が存在することが知られており,その遺伝子はα1とα2,α3とα4,α5とα6という組み合わせでhand to handで結合した形で,各々染色体の13q,2q,Xqの上に位置している(図1).IV型コラーゲンは,α1鎖2本とα2鎖1本からなる三重らせん構造を一般的にはとっているが,腎ではこれ以外のα3,α4,α5,α6鎖が存在し,3つのα鎖の組み合わせで存在する.本症ではこのα鎖のネットワークの障害のため,糸球体基底膜に構造上の欠陥が生じる(図2).

内科医が知っておきたい小児科学・最近の話題・1

腸管出血性大腸菌とその合併症

著者: 五十嵐隆

ページ範囲:P.155 - P.157

 腸管出血性大腸菌:Enterohemorrhagic E. coli(EHEC)による下痢症は,わが国では少しずつ増加する疾患として近年注目されていた感染症であった1)が,1996年は岡山県や大阪府で給食による学童の集団食中毒として大発生し,患者数が1万人を超えるに至った2).一部の患者が溶血性尿毒症症候群や急性脳症を続発し,死亡例が出ている.本稿ではEHECの特徴とその合併症につき簡単に解説する.

CHEC-TIE—よい医師—患者関係づくりのために・1【新連載】

診療のスタンダード(ガイドライン)を逸脱するような要望が出されたら

著者: 箕輪良行 ,   柏井昭良

ページ範囲:P.158 - P.159

◆連載にあたって
本シリーズは,幅広い診療に携わっている若手医師を主な対象に,医師—患者関係をめぐりよく見掛ける臨床例や場面を設定して,一定のフレームワークに従って考えるものです.できれば参考となる論文を示します.もとより正答が存在するという性質のものではないので,自らの医師一患者関係を見直すつもりでエクササイズしてください.

Drug Information 副作用情報・10

薬剤性徐脈による重篤な反応

著者: 浜六郎

ページ範囲:P.161 - P.164

 ショックあるいは意識消失の際に考慮しなければならない病態のひとつは,徐脈によるAdams-Stokes症候群である.このような病態は,薬剤の関与なしでも生じうるが,それが薬剤により誘発されることもまた少なくない.特に,高血圧や狭心症など冠不全を生じやすい疾患に使用されることの多いカルシウム拮抗剤やβブロッカー,抗不整脈剤などが徐脈をきたしやすいので,とりわけその注意が必要だといえる.このほか,ジギタリス製剤,αブロッカーやH2ブロッカー,抗うつ剤,硝酸剤,神経因性膀胱治療のためのコリン作動薬などでも,AV(房室)ブロックや徐脈から失神発作を生じることがある.
 洞停止,SA(洞房)ブロック,AVブロックなどがあり,その下位の自動能が停止しておれば,徐脈性のAdams-Stokes症候群の原因となる.一方,洞停止やSAブロック,AVブロックなどがあっても,その下位の自動能が健常なら単に徐脈を生じるだけである.ただし,運動時に必要な心拍数が得られにくいことが多く,その状態が持続すればうっ血性心不全の原因となりうる.症状としては,息切れや狭心症,浮腫,起座呼吸などである.

医道そぞろ歩き—医学史の視点から・21

長崎蘭館の医師モーニケ

著者: 二宮陸雄

ページ範囲:P.184 - P.185

 東京大学医学部が,「お玉ヶ池種痘所」に由来していることはよく知られている.痘瘡(天然痘)は,聖武天皇の天平7年(735)に「幼い子供が多数死んだ」と記録されたのを初めとして,日本でも猛威をふるい,寛政7年(1795)初夏から流行した米沢藩ではこの年8,389人の発病者が出て,2,064人が死んだ.長崎で描かれたという「痘瘡図譜」には,その恐ろしい病勢が描かれている.ポンペも「日本ほど痘痕のある人が多い国はない.住民の三分の一は痘痕があるといってよい」と書いている.
 日本では,中国医学に拠ってこれを胎毒と天行(宇宙の動き)による悪疫とみて,痘瘡神という悪鬼の退散を祈った.痘瘡が伝染病であることを啓蒙したのは,甲斐の橋本伯寿である.伯寿は長崎で蘭学を学び,『断毒論』(文化7年,1810)を書いて伝染説を主張した.やがて中国から伝えられた「人痘鼻孔内種痘」が広く行われ,次いで蘭学の影響で「人痘経皮種痘」が試みられたが,いずれも重い痘瘡を発病する危険があった.しかし,痘瘡流行による多数の幼児の死亡を目の前にして,江戸や佐倉や水戸でも,嘉永2年の秋や翌3年の1月まで,危険な「人痘経皮種痘」が行われていた.そして,その一方では,中国の医書や渡来西洋人からジェンナーの安全な「牛痘種痘法」のことが伝わり,諸藩の藩医たちの間に牛痘苗の入手に奔走する動きが出てきた.

medicina Conference・20

両側の副腎腫瘍を認め,左側腹部痛と全身倦怠感を訴えた65歳の男性

著者: 井上利彦 ,   宮本貴由 ,   山崎正行 ,   木村建彦 ,   阿部多賀子 ,   板東浩

ページ範囲:P.166 - P.182

 症例:65歳,男性.
 主訴:左側腹部痛,全身倦怠感.
 家族歴:父;脊椎カリエス,母;子宮癌,姉;慢性関節リウマチ・乳癌にそれぞれ罹患.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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