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文献概要
今月の主題 臓器感染症へのアプローチ Introduction
最近の感染症に対する考え方—“front-line theory”
著者: 喜舎場朝和1
所属機関: 1沖縄県立中部病院内科
ページ範囲:P.8 - P.10
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●局所的感染防御能低下の場合,常在菌の居留地(常在の場)と常在菌が侵入して開拓した新天地(炎症の場)の境界を見定めるように努める.
●例えばCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者の場合,常在の場はすでに気管(支)にまで達しているので,急性増悪してこのような常在菌で気管支肺炎を起こしてきたとき,原則として抗菌薬療法の目標は症状の改善に置くべきで,気管(支)からの菌の一掃を図ってみだりに長期投与してはならない.
●無症候性細菌尿を有する神経因性膀胱の患者が尿路感染を起こしてきたときにも,上記と同様のことがいえる.
●皮膚・粘膜に挿入・刺入される器具(例:気管内挿管,尿道カテーテル)に関連した“異物感染”の場合も同様で,器具が除去されないかぎり菌の一掃は原則的に無理である.
●局所的感染防御能低下の場合,常在菌の居留地(常在の場)と常在菌が侵入して開拓した新天地(炎症の場)の境界を見定めるように努める.
●例えばCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者の場合,常在の場はすでに気管(支)にまで達しているので,急性増悪してこのような常在菌で気管支肺炎を起こしてきたとき,原則として抗菌薬療法の目標は症状の改善に置くべきで,気管(支)からの菌の一掃を図ってみだりに長期投与してはならない.
●無症候性細菌尿を有する神経因性膀胱の患者が尿路感染を起こしてきたときにも,上記と同様のことがいえる.
●皮膚・粘膜に挿入・刺入される器具(例:気管内挿管,尿道カテーテル)に関連した“異物感染”の場合も同様で,器具が除去されないかぎり菌の一掃は原則的に無理である.
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