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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻1号

1997年01月発行

文献概要

今月の主題 臓器感染症へのアプローチ 中枢神経系感染症

慢性髄膜炎へのアプローチ

著者: 相馬芳明1

所属機関: 1新潟大学脳研究所神経内科

ページ範囲:P.17 - P.19

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ポイント
●慢性髄膜炎では必ずしも髄膜刺激症状が顕著ではなく,痴呆や意識障害が前景に立つことがあるので,髄膜炎を疑い髄液検査を行うことが,正しい診断に至る第一の関門である.
●病因としては頻度の順に,結核,クリプトコッカス,悪性腫瘍が多い.そのほかサルコイドーシスなどもあり,病因はきわめて多彩である.
●急性化膿性髄膜炎の場合と同様に,病因診断確定を待たずに治療を開始せざるを得ない場合もある.
●結核菌は培養に時間がかかるため,結核菌DNAのPCR法による検出が有用である.●クリプトコッカス髄膜炎では,髄液の墨汁染色のほかに,莢膜多糖体の抗原検査が有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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