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今月の主題 臓器感染症へのアプローチ 呼吸器系感染症
嫌気性菌による肺炎の診断と治療
著者: 小林英夫1
所属機関: 1防衛医科大学校第3内科
ページ範囲:P.39 - P.41
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●嫌気性菌の呼吸器感染症は健康成人にみられることは少なく,高齢者,喉頭反射低下(脳血管障害など),糖尿病,大酒家などで発症しやすい.
●嫌気性菌の感染機序としては,誤嚥が重要である.この場合の誤嚥とは,吐物の大量誤嚥としてではなく,口腔内容の不顕性の気道内嚥下が関与する.
●病像としては,嚥下性肺炎,肺化膿症,膿胸を形成する.
●喀痰検査で嫌気性菌を検出することは困難である.
●喀痰,呼気に悪臭,腐敗臭を認めるときには,嫌気性菌感染の可能性が高い.
●嫌気性菌の呼吸器感染症は健康成人にみられることは少なく,高齢者,喉頭反射低下(脳血管障害など),糖尿病,大酒家などで発症しやすい.
●嫌気性菌の感染機序としては,誤嚥が重要である.この場合の誤嚥とは,吐物の大量誤嚥としてではなく,口腔内容の不顕性の気道内嚥下が関与する.
●病像としては,嚥下性肺炎,肺化膿症,膿胸を形成する.
●喀痰検査で嫌気性菌を検出することは困難である.
●喀痰,呼気に悪臭,腐敗臭を認めるときには,嫌気性菌感染の可能性が高い.
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