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今月の主題 臓器感染症へのアプローチ 呼吸器系感染症
好中球減少例の肺炎へのアプローチ
著者: 外島正樹1 吉田稔1
所属機関: 1自治医科大学血液学
ページ範囲:P.44 - P.46
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●好中球減少例の肺炎は炎症反応が乏しく,膿性痰の産生や胸部X線上の異常陰影形成も不十分なことが多い.
●原因として細菌と真菌が大半であるが,細胞性免疫低下時にはサイトメガロウイルス(CMV)とニューモシスチスカリニもある.
●好中球減少時の細菌性肺炎ではしばしば血液培養が陽性で,原因として緑膿菌などのグラム陰性桿菌のほかに,最近はグラム陽性菌の増加がある.
●真菌の膜成分であるβ-グルカンの測定は,真菌性肺炎の診断に有用である.●非感染性の肺浸潤として肺梗塞,腫瘍浸潤,放射性肺炎,肺浮腫,薬剤性肺炎,肺出血なども鑑別の必要がある.
●好中球減少例の肺炎は炎症反応が乏しく,膿性痰の産生や胸部X線上の異常陰影形成も不十分なことが多い.
●原因として細菌と真菌が大半であるが,細胞性免疫低下時にはサイトメガロウイルス(CMV)とニューモシスチスカリニもある.
●好中球減少時の細菌性肺炎ではしばしば血液培養が陽性で,原因として緑膿菌などのグラム陰性桿菌のほかに,最近はグラム陽性菌の増加がある.
●真菌の膜成分であるβ-グルカンの測定は,真菌性肺炎の診断に有用である.●非感染性の肺浸潤として肺梗塞,腫瘍浸潤,放射性肺炎,肺浮腫,薬剤性肺炎,肺出血なども鑑別の必要がある.
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