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文献概要
今月の主題 臓器感染症へのアプローチ 消化器系感染症
肝膿瘍の起こり方と治療方法
著者: 田中直英1 荒川泰行1
所属機関: 1日本大学医学部第3内科
ページ範囲:P.68 - P.70
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●肝膿瘍には,細菌による化膿性肝膿瘍と,病原性アメーバによるアメーバ赤痢の腸管外病変としてみられるアメーバ性肝膿瘍がある.
●化膿性肝膿瘍は,感染経路により6つに分けられる.
●化膿性肝膿瘍の3主徴として,発熱,右季肋部痛,肝腫大がある.
●化膿性肝膿瘍の診断には,超音波検査,CT検査などの画像診断が有用である.
●化膿性肝膿瘍の治療は,抗生物質の投与ならびに超音波ガイド下のドレナージが基本となるが,時として外科的治療が必要な場合もある.
●アメーバ性肝膿瘍は,既往に下痢などの腸管アメーバ症の症状を伴うことが多い.
●アメーバ性肝膿瘍は,30〜60歳に多く,男性に多い.
●アメーバ性肝膿瘍は単発性孤立性膿瘍がほとんどであり,肝右葉に好発する.
●アメーバ性肝膿瘍では,膿瘍の内容物がチョコレートソース様であるのが特徴的である.●アメーバ性肝膿瘍の診断には,超音波検査ならびに腹部CT所見などの画像診断,および糞便中,穿刺液中のアメーバの証明,さらに血清学的診断が重要である.
●アメーバ性肝膿瘍の治療には,エコーガイド下の膿瘍排膿穿刺と抗アメーバ薬の投与(メトロニダゾールが第1選択となる)がある.
●肝膿瘍には,細菌による化膿性肝膿瘍と,病原性アメーバによるアメーバ赤痢の腸管外病変としてみられるアメーバ性肝膿瘍がある.
●化膿性肝膿瘍は,感染経路により6つに分けられる.
●化膿性肝膿瘍の3主徴として,発熱,右季肋部痛,肝腫大がある.
●化膿性肝膿瘍の診断には,超音波検査,CT検査などの画像診断が有用である.
●化膿性肝膿瘍の治療は,抗生物質の投与ならびに超音波ガイド下のドレナージが基本となるが,時として外科的治療が必要な場合もある.
●アメーバ性肝膿瘍は,既往に下痢などの腸管アメーバ症の症状を伴うことが多い.
●アメーバ性肝膿瘍は,30〜60歳に多く,男性に多い.
●アメーバ性肝膿瘍は単発性孤立性膿瘍がほとんどであり,肝右葉に好発する.
●アメーバ性肝膿瘍では,膿瘍の内容物がチョコレートソース様であるのが特徴的である.●アメーバ性肝膿瘍の診断には,超音波検査ならびに腹部CT所見などの画像診断,および糞便中,穿刺液中のアメーバの証明,さらに血清学的診断が重要である.
●アメーバ性肝膿瘍の治療には,エコーガイド下の膿瘍排膿穿刺と抗アメーバ薬の投与(メトロニダゾールが第1選択となる)がある.
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