medicina34巻1号

1997年01月発行

今月の主題 臓器感染症へのアプローチ

皮膚・軟部組織・骨感染症

単発性関節炎と多発性関節炎

著者： 武田昭¹

所属機関： ¹自治医科大学アレルギー膠原病科

ページ範囲：P.89 - P.93

文献概要

ポイント
●原因不明の関節炎で重要なものは，慢性関節リウマチ，そのほかの膠原病，膠原病近縁疾患，HLA-B 27関連リウマチ性疾患である．
●二次性炎症性関節疾患の主なものは，感染症，結晶誘発性関節炎（痛風・偽痛風）である．
●関節炎の鑑別診断では，詳細な病歴，関節局所および全身の理学的所見が極めて重要である．
●化膿性関節炎では，非可逆的な関節障害を避けるために早期発見，早期治療が求められる．