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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻1号

1997年01月発行

今月の主題 臓器感染症へのアプローチ

その他の感染症

最近の結核症の特徴

著者: 渡辺彰1

所属機関: 1東北大学加齢医学研究所胸部腫瘍内科

ページ範囲:P.103 - P.105

文献概要

ポイント
●結核症は感染者数と死亡者数が本邦で最多の感染症であるが,近年の減少傾向は鈍化し,HIV感染者の増加に伴って再増加の危険性がある.米国ではすでに増加に転じた.
●結核症の発病は,初感染から数十年後の内因性再感染例が多いが,若年者では初感染発病の集団発生例も多い.
●診断は,喀痰の塗抹と培養により確定する.核酸増幅法にはまだ偽陽性が多いので,特に治療終了の判断に用いるのは危険である.
●WHOの推奨するPZA(pyrazinamide)を組み入れた結核治療のガイドラインが日本結核病学会からも提唱されたが,INHとRFPが基本であり,症例によってはEB,SM,PZAのいずれかを併用する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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