文献詳細
文献概要
今月の主題 臓器感染症へのアプローチ AIDS例と感染症
AIDS例の下痢へのアプローチ
著者: 増田剛太1
所属機関: 1東京都立駒込病院感染症科
ページ範囲:P.112 - P.114
文献購入ページに移動●男性同性愛によるHIV感染者は,赤痢アメーバ感染率が高い.
●免疫不全が進行したHIV感染宿主の下痢症の病原体としては,原虫,抗酸菌やウイルスなどが多く,正常宿主での原因微生物と異なる.
●診断の大きな盲点となっている病原体は原虫であり,クリプトスポリジウム(Cryptosporidium parvum)にあっては検体を蔗糖浮遊法で前処置する必要がある.
●AIDS生体に合併したこれらの腸管感染症は,難治性で再発性である.
掲載誌情報