文献詳細
文献概要
今月の主題 肺炎と肺臓炎 患者の背景・病態・検査データから原因菌を予測して治療する
元気な若い人の肺炎
著者: 岸本寿男1
所属機関: 1川崎医科大学地域医療学
ページ範囲:P.1895 - P.1897
文献購入ページに移動●健康な若年者の市中肺炎では起炎微生物として,肺炎球菌,インフルエンザ菌,黄色ブドウ球菌などの一般菌のほか,マイコプラズマ,クラミジアなどが多い.
●膿性痰と白血球増多を伴えば細菌性肺炎をまず考え,なければ異型肺炎を考える.
●クラミジア肺炎を疑った場合,オウム病でのトリとの接触歴,肺炎クラミジアの集団発生の有無について必ず問診する.
●一般菌を推定した場合にはβ-ラクタム剤を選択する.
●異型肺炎でマイコプラズマやクラミジアを疑えば,マクロライドやテトラサイクリン剤を選択する.
掲載誌情報