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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻10号

1997年10月発行

今月の主題 肺炎と肺臓炎

患者の背景・病態・検査データから原因菌を予測して治療する

インフルエンザ罹患後の肺炎

著者: 古川恵一1

所属機関: 1聖路加国際病院内科感染症科

ページ範囲:P.1905 - P.1907

文献概要

ポイント
●インフルエンザ罹患後の肺感染症の病型は,①急性気管支炎,②ウイルス性肺炎(びまん性型と限局性型),③細菌性+ウイルス性肺炎,④二次性細菌性肺炎,と分類される.
●インフルエンザ罹患後肺炎は,老人や慢性基礎疾患のある人に多い.
●細菌性肺炎を合併した場合,起因菌は肺炎球菌が最も多い(48%)が,黄色ブドウ球菌の頻度が次に高く(25%),この場合重症肺炎を起こしやすい.次にインフルエンザ桿菌(11%)である.
●細菌性肺炎合併時,起因菌未定の場合の初期治療としては,肺炎球菌,黄色ブドウ球菌,インフルエンザ桿菌に抗菌力の強い抗生剤を投与する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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