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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻10号

1997年10月発行

文献概要

今月の主題 肺炎と肺臓炎 患者の背景・病態・検査データから原因菌を予測して治療する

意識障害患者の肺炎

著者: 武田多一1

所属機関: 1杏林大学医学部救急医学

ページ範囲:P.1908 - P.1910

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ポイント
●意識障害のある患者では誤嚥の可能性を考える.また肺炎の患者では,意識障害・痙攣発作・急性睡眠剤中毒・慢性アルコール中毒.麻薬中毒・齲歯や歯槽膿漏・歯科治療などのエピソードがあったときには,誤嚥を疑う.
●誤嚥症候群には,喉頭や気管の閉塞による窒息・気管支異物や無気肺・誤嚥された化学物質によって起こる化学性肺炎・誤嚥された病原体の感染によって起こる誤嚥性肺炎などがある.
●化学性肺炎は数日で改善するが,細菌性肺炎は2〜8日後に増悪することが多く,口腔や咽頭の細菌叢の細菌による混合感染のことが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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