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文献概要
今月の主題 肺炎と肺臓炎 ベッドサイドで役に立つ肺臓炎(間質性肺炎)の基礎知識
肺炎と肺臓炎はどう異なるか—病理組織所見
著者: 河端美則1
所属機関: 1埼玉県立小原循環器病センター検査部
ページ範囲:P.1951 - P.1955
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●肺の炎症には肺炎と肺臓炎がある.
●肺炎は気腔を炎症の場とし,腔内滲出が通常高度である.拡がりは肺葉性,小葉融合性などである.細菌感染の場合が多いが,時に非感染性の場合もみられる.
●肺臓炎は肺胞隔壁を炎症の場とし,腔内滲出が通常軽度である.拡がりはびまん性の場合が多い.ウイルス感染などを除けば,通常非感染性炎症である.
●過敏性肺臓炎や薬剤のように病原物質を除くことにより改善を得る場合があるが,肺臓炎の一部はステロイド治療の適応になるので,病理形態学的診断を得ることが重要である.
●肺の炎症には肺炎と肺臓炎がある.
●肺炎は気腔を炎症の場とし,腔内滲出が通常高度である.拡がりは肺葉性,小葉融合性などである.細菌感染の場合が多いが,時に非感染性の場合もみられる.
●肺臓炎は肺胞隔壁を炎症の場とし,腔内滲出が通常軽度である.拡がりはびまん性の場合が多い.ウイルス感染などを除けば,通常非感染性炎症である.
●過敏性肺臓炎や薬剤のように病原物質を除くことにより改善を得る場合があるが,肺臓炎の一部はステロイド治療の適応になるので,病理形態学的診断を得ることが重要である.
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