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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻10号

1997年10月発行

今月の主題 肺炎と肺臓炎

一般医に求められる肺臓炎(間質性肺炎)診療の考えかた

肺臓炎の治療法の選択とタイミング

著者: 長井苑子1 泉孝英1

所属機関: 1京都大学胸部疾患研究所呼吸器内科

ページ範囲:P.1988 - P.1993

文献概要

ポイント
●肺臓炎(間質性肺炎)に含まれる疾患の数は多いが,共通した病態は,肺の間質(肺胞領域)の炎症と線維化である.
●対応する薬剤は抗炎症薬と抗線維化薬である.しかし,効果の確かめられた抗線維化薬はいまだない.したがって,抗炎症薬であるステロイド薬の肺臓炎の様々の病態に対応した投与法(時期,経路,量)が問題となる.
●炎症を主病変とする疾患では,ステロイド薬の有効性を期待できることが多いが,線維化を主病変とした疾患では有効性を期待することは困難である.症状,PaO2所見を指標とした対症療法としてのステロイド薬投与にならざるを得ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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