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雑誌目次

雑誌文献

medicina34巻11号

1997年10月発行

雑誌目次

増刊号 内科医のMRIとのつきあいかた イントロダクション

MRIの基礎

著者: 紀ノ定保臣

ページ範囲:P.9 - P.30

 MRI(magnetic resonance imaging)は,1945年BlochとPurcellによって発見されたNMR現象と,1973年Lauterbarによって提案された画像化手法によって誕生し,1971年にDamadianによるプロトンのT1(縦緩和時間)を用いたがん検出の可能性によって臨床的興味が盛り上がり,今日に至っている.また,1950年にHahnによって提案されたSE(spin echo)法は依然としてパルス系列の基本であり,1979年にMansfieldによって提案されたEPI(echo planar imaging)法はハードウェアの性能向上によって高速撮像によるMRIの新しい分野を展開しつつある.
 本稿では,日常臨床でのMRI応用を前提に,プロトンのMR imagingについてのみ述べる.なお,MRIは多岐にわたる内容を有する分野であり,それらを詳細に記述することは本稿のページ数を超えたものになる.したがって,ここではMRIの基礎を理解することを主目的に,比較的単純化した考え方に基づいて内容を記述することにする.そのために,場合によっては厳密性を欠いた内容もあると思われるが,あらかじめご了解をお願いする.また,本稿では一般的な臨床用超伝導型MRI装置を前提にしている.

MRI造影剤の特性

著者: 河村泰孝

ページ範囲:P.31 - P.41

 最近のMR技術の進歩,装置の普及に伴い,造影MRI検査の重要性はますます高まっています.非特異的細胞外分布を示す各種のガドリニウム製剤が認可されており,さらに数種類のMRI造影剤が現在臨床試験中です.また臓器特異性造影剤として,つい最近,肝網内系特異性MRI造影剤(超常磁性酸化鉄粒子)が承認され,ほかにも肝臓やリンパ節などをターゲットにした数種類の特異性MRI造影剤が,一般臨床試験中または承認待ちの状態です.MR膵胆管撮影(MRCP)や一般腹部MRIの際に用いられるMRI用経口造影剤も使用可能です.当初,MRIには造影剤は必要ないとする意見もあったことを考えると,たいへん興味深い動向です.ただし,Lauterbar1)がそれまで波形解析として用いられていたMR信号を,初めて断層画像化して1973年に発表したずっと以前から,ガドリニウムなどの常磁性体がMR信号に強い影響を及ぼすことがBloenbergenやSolomonらにより検討されており2,3),ある意味では当然の成りゆきかという気もします.
 このようにMRI装置が広く普及し,造影剤も簡単に手に入ることから,もはや造影MRIは患者さんにとって特殊な検査ではなくなってきています.言い換えれば,一人の患者さんが場合によっては何回も造影MRI検査を受ける可能性があるわけで,MRI造影剤についての安全性や適応などについて,臨床医もある程度の知識を要求されることになります.

アーチファクトの種類とその見わけ方

著者: 吉川宏起 ,   井上優介 ,   浅井佐江

ページ範囲:P.43 - P.50

 磁気共鳴映像法(magnetic resonance imaging:MRI)の大きな特徴の一っは,X線CTで問題となる骨やガス,空気と接する部位でのアーチファクトが少ないことである.しかし,MRIにも特有のアーチファクトがあり,これらを念頭に置いておかないと誤診を招くことがあるので注意が必要である.MRIにおけるアーチファクトの原因は,被検者自身からのものと,装置(撮像法)からのものと,その両者によるものとからなっている.
 本稿では,MRIにおけるアーチファクトについて成因別に画像を提示しながら解説していくが,最初に,現在大部分のMRIで行われている代表的な撮像法である2次元フーリエ変換法について,簡単に触れておく.

MRIとCTとのすみわけ

著者: 湯浅祐二

ページ範囲:P.51 - P.56

 わが国においては,X線CT,MRIともに急速に普及しており,特に最近では,両者ともに撮影の高速化を主体とした改良が進み,従来のX線CT,MRIの概念を見直す必要も生じている.
 このような現状のなかで,日常臨床において,CTとMRIの選択をどうするべきか,効率的な検査手順はいかにあるべきかということが当然問題となり,あまり適応ではない検査がなされたり,必要な検査がなかなか施行できなかったりということがしばしば起こりえる状況である.多くの疾患について,この手順で診断を進めればよいというコンセンサスがあり,それが臨床上実行できる医療環境であることが望まれるが,実際には,学問的にどちらの情報がより正確かということについても,検討のしかたによって異なる結論が出される場合もあり,また,装置による相違,検索方法による相違もあり,一概に“これはまずCT,これはMRI”などと割り切れるものではないというのが現状であろう.また,現在の医療環境,医療経済的な側面も,実際には影響を与えることもある.

MRIの過去・現在・未来

著者: 大内敏宏

ページ範囲:P.57 - P.64

 1997年4月,バンクーバーにてISMRS(国際磁気共鳴学会)が開催されました.本年は,1973年にPaul Lauterbarが“Nature”に有名なMRI原理の論文を提示して25年に当たり,これを記念して記念講演が行われました.核磁気共鳴現象自体は1950年代に発見され,物質の内容分析に用いる分光計として発展してきましたが,医療用画像診断機器としての発達を考えると,このLauterbarの発表がMRI時代の幕開けとされましょう.
 私は,1981年10月に開催された第1回international symposium of NMRへの参加を機縁としてMRの仕事を始め,その間,直接MR装置に触れなかった時期もありましたが,通算16年以上もかかわってきたことになります.この間にはさまざまな撮像方法の変遷,装置の改良,そしてその間やり取りされたディスカッションの嘘と真がありました.結局のところ,MRを開発する人々とそれを利用する放射線科の医師達との協力があって,現在の優れた,そして信頼性の高いMRシステムが作り上げられてきたといえます.

MRIで何がわかるか 頭部

小児・新生児の頭部

著者: 宇都宮英綱

ページ範囲:P.67 - P.77

 MRIのもつ優れた組織コントラスト分解能は,小児の脳に特有な髄鞘形成過程の評価をも可能にした.また,任意の断層面の撮像により,頭蓋内正中構造の観察も容易となった.さらに,MR angiography(MRA)の進歩により,本来血管造影を施行することが困難な小児期の脳血管障害に対しても,非侵襲的に血管構築の評価を行うことが可能になった.これらのMRIの特徴は,新生児・小児期の中枢神経疾患を診断する際に重要な役判を果たす.
 本稿では,臨床上特に重要と思われる,新生児仮死,脳先天奇形,水頭症,神経皮膚症候群,髄鞘形成不全,小児に特有な感染症,および脳血管障害を取り上げ,MRIの利点と診断に果たす役割を述べる.

下垂体

著者: 青木茂樹

ページ範囲:P.79 - P.91

MRIの適応1〜4)
 MRIは,その高い組織分解能と骨のアーチファクトのないこと,任意の断面が容易に得られること,さらに,後葉系ではある程度の機能もわかることなどから,下乗体部の形態診断のgold standardとなっている.炎症性病変,腫瘤性病変での有用性は非常に高く,MRIの適応は形態診断を必要とするほとんどの病変となる.例外は少ないが,小動脈瘤や一部の硬膜動静脈瘻の場合は,血管造影のほうが優れる.
 下垂体部でMRI検査を行おうと考えるのは,主に次の3つの場合が考えられる.一つは,下垂体ホルモンの異常が疑われる場合,もう一つは,視神経,III-VI脳神経などの傍鞍部の局所症状がみられる場合,最後に単純写真,CT,頭部全体のMRIなどで下垂体に腫瘤が疑われた場合である.

脳梗塞

著者: 内野晃

ページ範囲:P.93 - P.102

 脳卒中発作(脳梗塞,脳出血,くも膜下出血)で救急搬入された患者に,まず行うべき画像診断はCTである.急性期の脳出血とくも膜下出血は,ほとんどの場合CTにて診断できる.CTで異常のみられない場合には,脳梗塞の診断のもとに治療を開始する.CTで梗塞巣を低吸収域として指摘できるのは発作6時間以降であり,また24時間以内では小梗塞巣の指摘は困難な場合が多い.
 一方,MRIでは最新の装置による特殊な撮像法を用いれば,発症直後から異常を指摘できる(「EPIの応用―脳梗塞の早期診断を中心として」311ページを参照).現在普及しているMRI装置による通常の撮像法でも,発症3時間で脳実質の信号変化をとらえることはできる.しかし,不穏状態にある超急性期の患者への適応にはおのずから限界がある.MRIの良い適応は,CTの弱点,すなわちbeam hardening artifact(スライス面内にX線吸収値の極めて高い構造があると画像再構成時に直線状の障害陰影が生じる)がみられる脳幹,小脳梗塞である1)(図1~4).Wallenberg症候群はMRIにて初めて病巣の生前診断が可能となった.臨床症状の責任病巣をCTで指摘できない場合も,MRIを追加する価値は高い.また,MRIでは造影剤を用いることなく血管の開存の有無を診断できる点が優れている2)(図5~7).

脳出血

著者: 日向野修一 ,   高橋昭喜 ,   栗原紀子

ページ範囲:P.103 - P.109

 近年のMRIの普及と撮像時間の短縮により,急性期の脳血管障害患者にもMRIが適用される機会が多くなってきた.一般に,発症直後の脳出血やくも膜下出血では,MRIは診断特異性に劣り,CTが第一選択と考えられるが,付随する病変の診断や亜急性期〜慢性期の脳出血ではMRIの有用度が高い.また,脳腫瘍など他の病変に出血性変化を合併することも少なくなく,MRIにおける出血の所見を知ることは重要である.脳出血のMRI所見は非常に複雑であるが,これを理解することはMRIの信号パターンを理解するうえでも役立つ.ここでは,脳出血のMRI所見の経時変化をその理論的背景に触れつつ解説し,脳出血におけるCT,MRIの役割について考えてみたい.

その他の脳血管障害

著者: 白玉美 ,   細矢貴亮 ,   山口昂一

ページ範囲:P.111 - P.120

 MRIにより明らかになった病態は多いが,“その他の脳血管障害”として,椎骨・脳底動脈解離,静脈洞血栓症,硬膜動静脈瘻を取り上げる.これらは若年層から高年齢層まで認められ,脳梗塞や脳出血,くも膜下出血として発症する.比較的軽微な症状で発症する場合があり,頭痛やめまいを訴える患者に適切なMRI検査を行うと,思いのほか多くの患者に発見される疾患でもある.
 本稿では,日常診療において気をつけるべき臨床症状,その際に必要となるMRI検査法,注目すべきMRI所見などについて触れ,MRIとの賢いつきあい方について考えてみたい.

頭蓋内炎症性疾患

著者: 蓮尾金博 ,   三原太 ,   石岡久和

ページ範囲:P.121 - P.131

 頭蓋内の炎症性疾患は病変部位および病態によって,脳炎,脳膿瘍,肉芽腫,髄膜炎,硬膜下蓄膿,硬膜外蓄膿などに分けられる.原因別では,細菌性,真菌性,ウイルス性,寄生虫性などがある.一般に炎症性疾患,特に何らかの病原体による感染では,早急な診断と治療がしばしば患者の予後を大きく左右する.これはいかなる部位の感染でもいえることであるが,頭蓋内においては特に顕著であり,その診断の過程で画像診断が果たす役割には極めて大きなものがある.本稿では,頭蓋内の各種炎症性疾患に関してMRI所見を中心に解説する.

脱髄性疾患

著者: 岩崎聖 ,   村田顕也 ,   田岡俊昭

ページ範囲:P.135 - P.148

 脱髄性疾患は,MRIのT2強調像で高信号領域として非常に鋭敏に検出できるようになった.この高信号の病理は,いわゆる脱髄(髄鞘の脱落に比べて相対的に軸索が残っている状態)だけでなく,髄鞘の淡明化(pallor of myelin),線維性gliosisとか海綿状病巣などからなる白質病変で,さまざまなカテゴリーの疾患を含んでいる1).これら多彩な疾患の鑑別診断には,病変の形,分布,造影剤増強効果,時間的な推移,あるいは白質病変以外の画像所見などを手がかりにはするものの,多くの場合は画像以外の情報が不可欠である.
 本稿では,MRIを依頼し,読影する際に参考になる事項を,白質病変の画像診断の方法,髄鞘形成不全性疾患,および髄鞘破壊性疾患に分けて述べる.

脳腫瘍—テント上

著者: 前原忠行

ページ範囲:P.149 - P.160

 一般に,内科では脳腫瘍自体を治療する機会は少なく,通常は脳腫瘍と診断されれば脳神経外科などに転送されるので,画像診断の役割は他の疾患との鑑別が主体となる.
 脳腫瘍の画像診断では,はじめに局在診断(解剖学的な局在部位の診断)が行われ,次に質的診断(どのような性質の腫瘍かという病理組織学的鑑別)を試みることになる.局在診断においては,頭蓋内の腫瘍性疾患を,脳内性腫瘍(intra-axialtumor)と脳外性腫瘍(extra-axial tumor)とに鑑別することが第一歩となる.一般的には,各腫瘍のMRI所見のパターンは非特異的で,必ずしもpathognomonicなものではないので,質的診断に際しても局在部位から好発部位,あるいは患者の年齢や性別から好発年齢などの観点が極めて重要な情報となり,進行速度などの臨床所見と組み合わせて最終的な判断がなされることが多い.

脳腫瘍—テント下

著者: 菅信一

ページ範囲:P.161 - P.166

 後頭蓋窩の腫瘍性病変の診断において,MRIの占める位置は極めて高い.MRIが臨床応用されはじめたときから,後頭蓋窩の腫瘍はMRIを施行するべき適応の一つであった.現在,後頭蓋窩の腫瘤性病変が積極的に疑われた場合,MRIが行われないことはないという状態となっている.各施設におけるCT,MRIの予約状況にかかわるが,MRIを直ちに行うことができる状況では,MRIが最初の検査となるべきである.
 CT同様,造影剤は,腫瘍を検出するために,またその性質を把握するために不可欠である.

脊椎・脊髄

脊椎

著者: 田之畑一則

ページ範囲:P.167 - P.182

 脊椎は体躯の重要な支持組織であるとともに,中枢神経系の一部である脊髄を包み込む複雑な形をした骨格系で,頸椎,胸椎,腰椎,仙椎(仙骨),尾椎(尾骨)よりなる.
 この企画の主旨である「日常診療において,一般内科医は現在のMRIとどうかかわっていけばよいのか」という観点から,本稿では,内科医が口常診療行為で遭遇する頻度の高い疾患として,腫瘍性疾患,炎症性疾患,変性疾患をあげ,代表的な症例に関して解説する.

脊髄

著者: 宮坂和男

ページ範囲:P.183 - P.192

脊髄疾患におけるMRIの意義
 脊椎・脊髄疾患の診断において,MRIはスクリーニング検査法であると同時に,確定診断法(goldstandard)でもある.MRI以外の検査法の意義が完全に失われたわけではないが,MRIを前提として他検査法の必要性が検討される.図1に,脊椎・脊髄疾患の画像診断のdecision treeを示した.特に硬膜内疾患でMRIの診断的価値が高い.一方,硬膜外疾患ではMRIと単純写真,CTなど他検査法は相補的である.

頭頸部

頭頸部

著者: 鈴木恵子 ,   大川智彦

ページ範囲:P.193 - P.199

MRIの適応
 頭頸部領域は,頭部と同様にMRIの最も良い適応部位である.特に,呼吸による動きや歯のアーチファクトも少なく,濃度分解能も優れているために,CT以上に病変の広がりを診断することができる.頭頸部のなかでもMRIが最も適する部位は,咽頭や口腔や喉頭,および耳下腺である.頭頸部のうちで,おのおのの画像診断の適する部位を表1に示した.
 咽頭や頸部食道については,それらの壁を形成する咽頭収縮筋や食道筋層がMRIで粘膜層と明瞭に分離されるため,悪性腫瘍においては筋層や筋層外への進展を診断することができる.また上咽頭では,頭蓋底の骨髄への癌の浸潤はMRIで明瞭に描出される.通常,CTでは骨の皮質の破壊性変化の描出は良好であるが,骨髄への浸潤についてはMRIのほうがずっと優れている.また上咽頭癌は,CTでは原発腫瘍とリンパ節転移が一塊となっていることが多いが,MRIでは分離して認められるなど,MRIのほうが病変の範囲の診断には有用である.

胸部

肺・縦隔

著者: 足立秀治 ,   楠本昌彦 ,   河野通雄

ページ範囲:P.201 - P.211

 MRIは高速撮像法など撮像法の工夫やコイルの改良により時間分解能や画質の改善がみられ,胸部領域においてもMRIの有用性の報告が増加している1,2).しかし,MRIはある程度症例を選んでうまく応用しないと,あまり有用な医療情報を追加できないばかりか,医療費の無駄遣いや患者の体力消耗にもつながりかねない.そこで本稿では,代表的な症例を提示して,肺・縦隔疾患におけるMRIの適応と役割,造影剤の必要性の有無,および内科医のMRIとのつきあいかたについて述べる.

心・血管系

著者: 横山健一 ,   似鳥俊明

ページ範囲:P.213 - P.224

 心・血管系のMRIの臨床応用は,撮像法の進歩とともに最近急速に広がってきている.MRIでは任意の方向からの断層像が得られ,心臓や大血管の形態を多方向から観察できること,造影剤を用いずに血流信号を描出し,心・大血管の壁と内腔の鑑別が可能なこと,また,心電図同期を用い,ある一定の心時相の画像を得ることができることなど,従来の検査法にはない特徴を持ち合わせている.
 本稿では,これら心・血管系におけるMRIの特徴を述べ,他によく用いられる検査法(CT,エコーなど)との比較についても言及する.また,MRIが有用な代表的疾患を呈示し,それぞれの疾患でどのような情報が得られるのかを具体的に示し,現状でのMRIの臨床的役割について述べる.

腹部

肝・胆・脾

著者: 女屋博昭 ,   板井悠二

ページ範囲:P.225 - P.235

MRIの適応に関して
 1.適応
 肝MRI診断の適応として,多くのびまん性あるいは腫瘤性疾患が対象となる.びまん性疾患,鉄沈着症は最も良い適応で,ヘモクロマトーシスや肝硬変にみられる鉄沈着性再生結節などの診断を容易にする.また,血流障害をきたした肝実質性変化,区域性の胆汁うっ滞などの検出にも鋭敏である.腫瘤性疾患に関しては,海綿状血管腫の検出と確定診断,肝細胞癌の血流性の評価や内部構造の描出,転移性腫瘍の検出などに優れている.また,血管筋脂肪腫などの脂肪成分に富む病変の検出と診断に役立つ.
 胆道系疾患は,描出すべき管腔構造の径が小さいため,従来のMRI装置では適応の対象となることは少なかった.しかし,MRCP(MR cholangiopancreatography:343ページ参照)の臨床導入により,胆道系の鮮明な画像が非侵襲的に得られるようになり,より一層この領域へのMRIの応用範囲が拡大されつつある.体軸方向の病巣進展に関して,冠状断・矢状断での撮像が威力を発揮する.

著者: 可知謙治 ,   大友邦

ページ範囲:P.237 - P.245

 膵疾患の画像診断としては超音波検査(US),CT,MRI,内視鏡的逆行性胆管膵管造影(endoscopic retrograde cholangiopancreatography:ERCP),超音波内視鏡検査(endoscopic ultrasonography),血管造影などがあげられるが,画像診断の中心的役割をCTが果たしていることはいうまでもない.以前,腹部領域のMRIは空間および時間分解能においてCTに劣っていたために,CTの補助的手段でしかなかった.最近では高速撮像法,自動注入器による造影剤の急速静注などによって,腹部画像の空間および時間分解能は飛躍的に向上している.装置の進歩・普及によってMRI診断の知識と経験が積み重ねられ,膵疾患におけるMRIには,CTと同様に膵癌の局在および進展度診断など重要な役割が期待されている(図1).
 本稿において,代表的な膵疾患に対するMRIの目的と,もたらされる情報について明らかにしていきたい.

骨盤臓器

女性生殖器

著者: ,   富樫かおり

ページ範囲:P.247 - P.257

MRIの適応
 1.婦人科領域疾患における超音波,CT,MRIの使い分け
 婦人科疾患の画像診断は,経腔プローベを用いた超音波とMRIの普及により飛躍的な進歩を遂げた領域である.超音波は非侵襲性,簡便性が大きな特徴であり,腹部領域の画像診断法としてfirst-lineに位置することは誰もが認めるところである.経腟プローベを用いることにより,さらに詳細な解剖学的情報を得ることが可能となり,婦人科領域において欠くことのできない検査法である.
 MRIはまず第一に,組織コントラストの点で圧倒的に優れた検査法である.すなわち,超音波では実質組織あるいは液体としか認識できないものについても,MRIでは水分に富む組織あるいはコラーゲンに富む組織など,ある程度の組織の類推が可能となり,液体では脂肪と血液を特異的に診断することができる.さらに,術者依存性がなく客観性に優れる点や,多断面の撮像が可能なことより,解剖学的情報の提供に優れる点も超音波を超えるMRIの利点である.また,超音波と同じく非侵襲的であるため,生殖可能年齢女性や,良性疾患に用いることができる.ただし,MRIには特有の検査適応の制約があり,非侵襲的ではあるものの,婦人科領域に関するMRI検査は妊娠15週以降とする方向にある1)

腎・副腎・膀胱

著者: 北之園高志 ,   後閑武彦 ,   宗近宏次

ページ範囲:P.259 - P.264

 MRIが腎に対して日常臨床において最も多用される目的は,腎腫瘤の評価である.MRIの高いコントラスト分解能は,小腫瘤の鑑別診断,特に嚢胞性腫瘤の鑑別診断に威力を発揮する.またMRIでは,多断面像が得られ,造影剤を用いずに血管を描出できるので,腎癌の病期診断に有用である.まず,腎腫瘤性病変に対してMRIの評価を超音波検査(US),CTとの比較を交えつつ解説し,さらに腎血管性病変についても簡単に触れる.

副腎および後腹膜

著者: 松崎健司 ,   吉田秀策 ,   西谷弘

ページ範囲:P.265 - P.273

副腎
 1.概説
 副腎は腎上極の上前方やや内側寄りに存在する小さな臓器であり,後腹膜の脂肪組織に囲まれているため,CTおよびMRIにて明瞭に描出される(図1).副腎病変の診断において,MRIはCTと同様に病変の形態の把握と周囲臓器との関係の描出に有用である.一般に,空間分解能の限界やアーチファクトの影響により小病変の描出はCTに劣るが,自由な撮像断面が選択できるという利点があり,良好なコントラスト分解能は病変内部の性状の描出に優れている.しかし,現時点ではMRIによる質的診断は確立されておらず,ホルモン検査や核医学検査の補助的役割を担うものと考えられる.本章では,代表的疾患におけるMRI所見について解説し,その適応について考察する.

膀胱および前立腺・精嚢

著者: 杉村和朗

ページ範囲:P.275 - P.281

 内科医は,泌尿・生殖器の画像のうち,腎に関しては排泄性尿路造影やCT,超音波で接する機会が多い.一方,膀胱,前立腺,精嚢の画像を目にする機会は少ない.しかし,血尿の原因が膀胱に存在することは稀ではない.また,腎機能障害の原因が前立腺肥大症に起因することも多い.さらに,最近増加率が顕著な癌として前立腺癌がある.このような点から考えて,内科医にとっても,これらの臓器の画像診断について知識を持っておくことは重要である.
 これらの臓器を直接観察する画像診断には,CT,超音波,MRIがある.経腹超音波は簡便で非侵襲的であるが,前立腺,精嚢の疾患に対する有用性は低いため,直腸内にプローベを挿入して検査する経直腸超音波(trans rectal ultrasonography:TRUS)が中心となっている.膀胱については,経腹超音波はスクリーニングとしての意味はあるものの,病期診断といった精査には適していない.造影CTは短時間で行えるため,リンパ節をはじめとする転移の診断には適している.しかし,局所の病期診断における有用性は限られている.

骨・関節

骨・関節

著者: 李柱赫 ,   江原茂

ページ範囲:P.283 - P.291

 MRIの,骨・関節疾患診断への寄与にはとりわけ大きなものがある.十数年にわたる正常・異常所見についての知識の著しい集積と,撮像法のソフトウェアの開発や新たなコイルの導入により,骨軟部病変の診断へのMRIの応用はますます活発になってきている.

MRIの正常解剖

頭部・脊椎・胸部・上腹部・下腹部

著者: 廣瀬正典 ,   水野富一

ページ範囲:P.295 - P.300

頭部

MRIの新しいテクノロジー

脳ドックとMRI—MR装置を用いた脳のスクリーニング検査の現状と問題点

著者: 興梠征典 ,   重松良典 ,   高橋睦正

ページ範囲:P.303 - P.310

 本邦では脳ドックが広く普及してきている.脳ドックは日本独自のものであり,諸外国に同様の試みはない.脳ドックの内容は多岐にわたるが,MR検査が最も重要なウエイトを占める.脳ドックが広まった背景の一つには,人口当たり世界一というMR装置の高い普及率がある.検診に基づくさまざまな問題点の検討が十分行われないうちに,MR装置を有する病院における経済的な観点と,国民のなかにあったニーズ,すなわち脳疾患に対する漠然とした不安感とが結びついて急速に広まった点は否定できない.よって今後の課題としては,脳ドックで得られたデータをもとに,さまざまな脳血管疾患の自然経過などを明らかにしていく必要がある.
 本稿では,脳ドックの主要な目的である脳動脈瘤,狭窄性血管病変,いわゆる無症候性脳梗塞のスクリーニングにテーマを絞り,MR angiography(MRA)とMRIの診断精度に焦点を置いて述べることとする.また,CT angiography(CTA)の有用性についても,MRAと比較しながら述べる.

EPIの応用—脳梗塞の早期診断を中心として

著者: 前田正幸 ,   石井靖

ページ範囲:P.311 - P.317

 日本における脳血管性疾患は,高血圧など危険因子の管理や栄養の改善により重度の脳出血は少なくなり,このためかつては日本人の死因の第一位であった脳血管性疾患が悪性腫瘍,心疾患についで第3位にまで下がった.一方では,欧米型の食事の内容により内頸動脈のアテローム性動脈硬化が増加し,また虚血性心疾患の増加とそれに関連した心臓由来の塞栓がむしろ増えてきている.
 CT,MRなどの画像診断の進歩は,急性期の脳血管疾患を正確に診断し,その後の適切な治療に貢献してきた.近年,超急性期(発症数時間以内)の塞栓性脳虚血に対して血栓溶解を行うことにより,虚血に陥っている組織を救おうという積極的な治療が試みられている.しかしながら,このような超急性期脳虚血に対してはCTを凌ぐ分解能を有するMRでも,虚血領域の正確な描出には無力であった1).1990年代初めより,米国の主要病院における臨床MR装置に登場しはじめ,昨年あたりからは本格的に日本においても導入されるようになったecho planar imaging(EPI)法は,その超高速撮像により,有用性が期待されていた撮像法(diffusion MR/perfusion MR)の臨床への普及を現実のものとした.

EPIの応用—腹部疾患への応用

著者: 井田正博 ,   山下三代子 ,   清水桜

ページ範囲:P.319 - P.326

 腹部領域のMR撮像法においては,T2強調撮像ではfast SE法が,T1強調撮像ではSE法のみならずFLASH(fast low-angle shot)法やfastSE法が,MRAではエコー時間(TE)の短い3DGRE(gradient echo)法による造影MRAが主流をなし,呼吸停止下または同期下撮像によるmotion artifactの抑制や,高分解能化による画質改善がなされている.Echo planar imaging(EPI)法注1)はまだ空間分解能,信号雑音比(SNR)が十分でなく,fast SE法の代替にはならないが,超高速撮像法であるばかりでなく,濃度分解能の点でfast SE法の弱点を補うものである.
 本稿では腹部,特に肝胆膵腎領域のMR検査法を説明しながら,腹部領域におけるEPIの有用性と問題点について述べる.なお,使用装置は1.5テスラ(MAGNETOM Vision,Siemens社製)である.

冠動脈のMRイメージング

著者: 佐久間肇

ページ範囲:P.327 - P.334

 冠動脈のMR angiography(MRA)は,心拍動と呼吸性の動きに対応する必要があり,冠動脈の径が細いなど,技術的に克服すべき課題の多い領域である.しかし最近になって,MR撮像装置の性能の向上とパルスシーケンスの開発・改良が進み,MRAにより冠動脈の形態を画像化できるだけでなく,冠動脈血流や血流予備能もMRIを用いて非侵襲的に計測できるようになってきた.
 ここでは,MRIによる冠血管の形態と血流の評価の現状について簡潔に解説し,冠血管のイメージングの今後の展開についても考察する.

MRAの画質改良と新しい領域

著者: 水内宣夫 ,   滝沢修

ページ範囲:P.335 - P.341

MRA技術の現状と問題点
 MR angiography(磁気共鳴血管撮像法:MRA)は,動いているもの(血液)と静止している組織とを区別し,動いているものだけを画像化する技術である1).MRAでは,血管の壁を画像化しているのではなく血管内の血液とその流れを見ている.したがって,MRAの信号強度は血流の特性を反映しており,血管内の乱流のような複雑な動きによって信号のロスが起きたり,血流の信号が低下していることなどが知られている.このような血流信号の低下に対して,撮像方法を決めるパルスシーケンスや撮像条件など技術的な改良が進められている.
 一方,MRAを頭部以外の領域へ応用するためには,呼吸や心拍動による動きの問題を克服する必要がある.また,異なった速さの流れに対して,血流信号をできるだけコントラストよく収集する必要がある.これらのために,心電図同期法や,部位によっては呼吸停止法や呼吸同期法さらには高速スキャン法が利用されている.

MRCP,MR urography

著者: 原留弘樹 ,   市川智章 ,   蜂屋順一

ページ範囲:P.343 - P.350

 従来,胆道膵管系や尿路系における画像診断法としては,US,CT,ERCP,DIPなどが主として用いられてきたが,これらの上下方向に広がる解剖学的な特徴のため,横断像によるMRI検査はあまり力を発揮しなかった.しかし,近年のMRI装置のハードウェア,ソフトウェア双方の急速な進歩は,呼吸停止下に,水だけを選択的に高信号にする強いT2強調像(水強調像)を得ることを可能にし,このような水強調像を用いて胆道膵管系や尿路系を含んだ撮像を行うと,横断像では得られない多くの情報をもつイメージを作ることができる.またこれらの両像は,まるでERCPやDIPに似た画像であることから,MRCP(MR cholangiopancreatography),MR urographyと呼ばれ,造影剤を用いない非侵襲的な検査法として現在では広く臨床応用されるようになってきている.
 本稿では,はじめにこれら検査法の撮像法,利点,欠点などにふれ,次に筆者らの施設の症例をもとに代表的な臨床応用例について概説する.

超高磁場磁気共鳴装置(3テスラ)による頭部画像

著者: 中田力

ページ範囲:P.351 - P.355

 画像診断における磁気共鳴画像法はすでに成熟段階に入っている.臨床装置として普及している機械の完成度も高く,臨床家の要求をほとんど満たす能力を備えているといっても過言ではない.したがって,より高い磁場強度の装置を導入したからといって,未知の画像診断法が登場するわけではない.それでもなお,高い磁場強度の装置が優位性をもつ最大の理由はS/N比の向上にある.信号強度は磁場強度に比例して上昇し,より詳細な画像をより速く撮ることを可能とする.問題は,払う経費と労力に見合うだけのものがあるかどうかである.
 この小論では,臨床の立場に立って,3テスラ装置注1)が明らかに優位性を示すと思われる画像法を選び出し,その概説を試みることとする.

座談会

内科医のMRIとの賢いつきあいかた

著者: 水野富一 ,   大内敏宏 ,   上野文昭

ページ範囲:P.359 - P.369

MRIの登場と進化
放射線科医の多くが注目
 水野 初期の頃のCTもそうでしたが,私が初めて文献で見たMRI画像というのは,しっかり眼を開いて見るとかえって四角いマスが目立つようなものでした.まだ器械自体が日本に入っていない1980年頃のことですが,このような目を細めてみないとわからないようなものが果たして役に立つのかとも思いました.ただその一方で,われわれ放射線科医はその前に出現したCTの成長過程を知っていましたから,これも時間が経てば進歩して十分役に立つようになるだろうと考え,多くの人がMRIに目を向けました.
 それは一つ」にはCTはどうしても被曝の問題があり,MRIも副作用については未知ではあるものの,適応は広がるのではないかという考えのもとに放射線科医は熱心に取り組んでいたと思います.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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