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増刊号 内科医のMRIとのつきあいかた イントロダクション
MRIの過去・現在・未来
著者: 大内敏宏1
所属機関: 1亀田総合病院放射線科
ページ範囲:P.57 - P.64
文献購入ページに移動 1997年4月,バンクーバーにてISMRS(国際磁気共鳴学会)が開催されました.本年は,1973年にPaul Lauterbarが“Nature”に有名なMRI原理の論文を提示して25年に当たり,これを記念して記念講演が行われました.核磁気共鳴現象自体は1950年代に発見され,物質の内容分析に用いる分光計として発展してきましたが,医療用画像診断機器としての発達を考えると,このLauterbarの発表がMRI時代の幕開けとされましょう.
私は,1981年10月に開催された第1回international symposium of NMRへの参加を機縁としてMRの仕事を始め,その間,直接MR装置に触れなかった時期もありましたが,通算16年以上もかかわってきたことになります.この間にはさまざまな撮像方法の変遷,装置の改良,そしてその間やり取りされたディスカッションの嘘と真がありました.結局のところ,MRを開発する人々とそれを利用する放射線科の医師達との協力があって,現在の優れた,そして信頼性の高いMRシステムが作り上げられてきたといえます.
私は,1981年10月に開催された第1回international symposium of NMRへの参加を機縁としてMRの仕事を始め,その間,直接MR装置に触れなかった時期もありましたが,通算16年以上もかかわってきたことになります.この間にはさまざまな撮像方法の変遷,装置の改良,そしてその間やり取りされたディスカッションの嘘と真がありました.結局のところ,MRを開発する人々とそれを利用する放射線科の医師達との協力があって,現在の優れた,そして信頼性の高いMRシステムが作り上げられてきたといえます.
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