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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻11号

1997年10月発行

文献概要

増刊号 内科医のMRIとのつきあいかた MRIで何がわかるか 頭部

脱髄性疾患

著者: 岩崎聖1 村田顕也2 田岡俊昭3

所属機関: 1星ヶ丘厚生年金病院放射線科 2奈良県立医科大学神経内科 3奈良県立奈良病院放射線科

ページ範囲:P.135 - P.148

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 脱髄性疾患は,MRIのT2強調像で高信号領域として非常に鋭敏に検出できるようになった.この高信号の病理は,いわゆる脱髄(髄鞘の脱落に比べて相対的に軸索が残っている状態)だけでなく,髄鞘の淡明化(pallor of myelin),線維性gliosisとか海綿状病巣などからなる白質病変で,さまざまなカテゴリーの疾患を含んでいる1).これら多彩な疾患の鑑別診断には,病変の形,分布,造影剤増強効果,時間的な推移,あるいは白質病変以外の画像所見などを手がかりにはするものの,多くの場合は画像以外の情報が不可欠である.
 本稿では,MRIを依頼し,読影する際に参考になる事項を,白質病変の画像診断の方法,髄鞘形成不全性疾患,および髄鞘破壊性疾患に分けて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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