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増刊号 内科医のMRIとのつきあいかた MRIで何がわかるか 頭部
脳腫瘍—テント上
著者: 前原忠行1
所属機関: 1順天堂大学医学部放射線科
ページ範囲:P.149 - P.160
文献購入ページに移動 一般に,内科では脳腫瘍自体を治療する機会は少なく,通常は脳腫瘍と診断されれば脳神経外科などに転送されるので,画像診断の役割は他の疾患との鑑別が主体となる.
脳腫瘍の画像診断では,はじめに局在診断(解剖学的な局在部位の診断)が行われ,次に質的診断(どのような性質の腫瘍かという病理組織学的鑑別)を試みることになる.局在診断においては,頭蓋内の腫瘍性疾患を,脳内性腫瘍(intra-axialtumor)と脳外性腫瘍(extra-axial tumor)とに鑑別することが第一歩となる.一般的には,各腫瘍のMRI所見のパターンは非特異的で,必ずしもpathognomonicなものではないので,質的診断に際しても局在部位から好発部位,あるいは患者の年齢や性別から好発年齢などの観点が極めて重要な情報となり,進行速度などの臨床所見と組み合わせて最終的な判断がなされることが多い.
脳腫瘍の画像診断では,はじめに局在診断(解剖学的な局在部位の診断)が行われ,次に質的診断(どのような性質の腫瘍かという病理組織学的鑑別)を試みることになる.局在診断においては,頭蓋内の腫瘍性疾患を,脳内性腫瘍(intra-axialtumor)と脳外性腫瘍(extra-axial tumor)とに鑑別することが第一歩となる.一般的には,各腫瘍のMRI所見のパターンは非特異的で,必ずしもpathognomonicなものではないので,質的診断に際しても局在部位から好発部位,あるいは患者の年齢や性別から好発年齢などの観点が極めて重要な情報となり,進行速度などの臨床所見と組み合わせて最終的な判断がなされることが多い.
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