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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻11号

1997年10月発行

文献概要

増刊号 内科医のMRIとのつきあいかた MRIで何がわかるか 腹部

著者: 可知謙治1 大友邦2

所属機関: 1山梨医科大学放射線科 2東京大学医学部附属病院放射線部

ページ範囲:P.237 - P.245

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 膵疾患の画像診断としては超音波検査(US),CT,MRI,内視鏡的逆行性胆管膵管造影(endoscopic retrograde cholangiopancreatography:ERCP),超音波内視鏡検査(endoscopic ultrasonography),血管造影などがあげられるが,画像診断の中心的役割をCTが果たしていることはいうまでもない.以前,腹部領域のMRIは空間および時間分解能においてCTに劣っていたために,CTの補助的手段でしかなかった.最近では高速撮像法,自動注入器による造影剤の急速静注などによって,腹部画像の空間および時間分解能は飛躍的に向上している.装置の進歩・普及によってMRI診断の知識と経験が積み重ねられ,膵疾患におけるMRIには,CTと同様に膵癌の局在および進展度診断など重要な役割が期待されている(図1).
 本稿において,代表的な膵疾患に対するMRIの目的と,もたらされる情報について明らかにしていきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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