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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻11号

1997年10月発行

増刊号 内科医のMRIとのつきあいかた

MRIで何がわかるか 腎・副腎・膀胱

副腎および後腹膜

著者: 松崎健司1 吉田秀策1 西谷弘1

所属機関: 1徳島大学医学部放射線科

ページ範囲:P.265 - P.273

文献概要

副腎
 1.概説
 副腎は腎上極の上前方やや内側寄りに存在する小さな臓器であり,後腹膜の脂肪組織に囲まれているため,CTおよびMRIにて明瞭に描出される(図1).副腎病変の診断において,MRIはCTと同様に病変の形態の把握と周囲臓器との関係の描出に有用である.一般に,空間分解能の限界やアーチファクトの影響により小病変の描出はCTに劣るが,自由な撮像断面が選択できるという利点があり,良好なコントラスト分解能は病変内部の性状の描出に優れている.しかし,現時点ではMRIによる質的診断は確立されておらず,ホルモン検査や核医学検査の補助的役割を担うものと考えられる.本章では,代表的疾患におけるMRI所見について解説し,その適応について考察する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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