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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻11号

1997年10月発行

文献概要

増刊号 内科医のMRIとのつきあいかた MRIの新しいテクノロジー

脳ドックとMRI—MR装置を用いた脳のスクリーニング検査の現状と問題点

著者: 興梠征典1 重松良典1 高橋睦正1

所属機関: 1熊本大学医学部放射線科

ページ範囲:P.303 - P.310

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 本邦では脳ドックが広く普及してきている.脳ドックは日本独自のものであり,諸外国に同様の試みはない.脳ドックの内容は多岐にわたるが,MR検査が最も重要なウエイトを占める.脳ドックが広まった背景の一つには,人口当たり世界一というMR装置の高い普及率がある.検診に基づくさまざまな問題点の検討が十分行われないうちに,MR装置を有する病院における経済的な観点と,国民のなかにあったニーズ,すなわち脳疾患に対する漠然とした不安感とが結びついて急速に広まった点は否定できない.よって今後の課題としては,脳ドックで得られたデータをもとに,さまざまな脳血管疾患の自然経過などを明らかにしていく必要がある.
 本稿では,脳ドックの主要な目的である脳動脈瘤,狭窄性血管病変,いわゆる無症候性脳梗塞のスクリーニングにテーマを絞り,MR angiography(MRA)とMRIの診断精度に焦点を置いて述べることとする.また,CT angiography(CTA)の有用性についても,MRAと比較しながら述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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