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今月の主題 臨床医のための遺伝子工学 ベッドサイドで可能な遺伝子診断
内分泌疾患解析
著者: 藤原裕和1 巽圭太1 網野信行1
所属機関: 1大阪大学医学部臨床検査診断学
ページ範囲:P.2112 - P.2114
文献購入ページに移動この一連の情報伝達のそれぞれの過程で,遺伝子異常に基づく疾患が最近明らかになってきた.表1に,病因が遺伝子レベルで明らかにされた内分泌疾患をあげた1).本稿では,筆者の研究室で世界に先駆けて病因を遺伝子レベルで明らかにした例を3例紹介する.いずれも先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)を呈する疾患で,放置すると重篤な知能・発育の低下を招くが,早期(生後3ヵ月以内)からの治療により発症は予防できる.
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