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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻12号

1997年11月発行

今月の主題 臨床医のための遺伝子工学

遺伝子工学の臨床への応用 疾患解析への応用

呼吸器疾患

著者: 菊地利明1 貫和敏博1

所属機関: 1東北大学加齢医学研究所呼吸器腫瘍研究分野

ページ範囲:P.2142 - P.2144

文献概要

 近年種々の疾患について,その原因遺伝子の発見がなされているが,こと呼吸器疾患に限ってみると,その責任遺伝子がわかっている単一遺伝子病は,α1アンチトリプシン(α1 AT)欠損症とcysticfibrosis(嚢胞性線維症)のみである.肺癌,気管支喘息,気管支拡張症,サルコイドーシス,および原発性肺高血圧症の一部に遺伝性が考えられているものの,その遺伝の本体は不明である(気管支喘息の責任遺伝子が発見されたという情報があるが,まだ論文発表はされていない).そこで本稿では,一般的な肺気腫の病態の理解に重要なα1 AT欠損症について述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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