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今月の主題 臨床医のための遺伝子工学 疾患治療への遺伝子工学の応用:遺伝子治療に向けて これからの遺伝子治療
脳疾患の遺伝子治療
著者: 夏目敦至1 吉田純1
所属機関: 1名古屋大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.2184 - P.2187
文献購入ページに移動脳は血液脳関門により他臓器より隔絶されているclosed cavityであるため,各種遺伝子導入ベクターを脳内に局注してもベクターあるいは導入遺伝子が他臓器に影響を及ぼす可能性が低いことや,脳は分化を終えた非分裂細胞からなる組織であり,レトロウイルスベクター,リポソームなどで遺伝子発現されないことである.本稿では,脳疾患の遺伝子治療に焦点をあてるが,紙面の都合上,限られた疾患の遺伝子治療の概念に触れる.詳細については,文末に取り上げる文献を参照されたい.
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