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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻12号

1997年11月発行

今月の主題 臨床医のための遺伝子工学

疾患治療への遺伝子工学の応用:遺伝子治療に向けて これからの遺伝子治療

腎疾患の遺伝子治療

著者: 冨田奈留也1 檜垣實男1 荻原俊男1

所属機関: 1大阪大学医学部第4内科

ページ範囲:P.2188 - P.2190

文献概要

 遺伝子治療とは,遺伝子導入技術に基づき遺伝子を外部より補充することによる治療法を意味する.対象疾患としては単一の遺伝子欠損症が第一に考えられ,腎疾患においてはAlport症候群,多脳胞腎などがそれらの疾患にあてはまることになる.しかし現在のところ,上記2疾患は遺伝子治療の対象とは考えられていない.現状では,対象としては主に糸球体硬化病変を有する疾患があげられ,遺伝子導入が盛んに行われている.糸球体硬化病変の進展をいかにして抑制するかということで,オリゴヌクレオチドや遺伝子の導入によりメサンギウム細胞の増殖や,細胞外マトリックス産生の抑制を目指した治療法が現在の主流となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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