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CHEC-TIE—よい医師—患者関係づくりのために・11
末期の患者が診療への疑問や不安を表明したとき
著者: 箕輪良行1 柏井昭良2 竹中直美3
所属機関: 1自治医科大学大宮医療センター総合医学第2 2自治医科大学看護短期大学 3日鋼記念病院医学情報部
ページ範囲:P.2262 - P.2263
文献購入ページに移動49歳のカトウさんは進行性胃癌の切除術を受けて約1年後に,肝門部リンパ節の局所再発を起こした.軽度の背部痛を自覚し始めて,CA19-9の上昇傾向があり,CTで診断された.病気については入院・手術時の主治医から告知されていた.子供2人で4人暮らし,会社の重役という立場もあり,少しずつ身辺整理を始めていた.
次第に増強してきた背部痛にはボルタレン坐薬®が有効で,除痛して眠れた.2カ月後に黄疸が出現した.肝門部リンパ節の腫大による閉塞性障害で,入院してPTCDを行った.その後胆道内にステントを留置して内瘻化したところ,奏功してデータもすべて正常化した.退院の目処もたった.
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