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医道そぞろ歩き—医学史の視点から・31
心電図学の創始者エイントーフェン
著者: 二宮陸雄1
所属機関: 1二宮内科
ページ範囲:P.2264 - P.2265
文献購入ページに移動エイントーフェンがユトレヒト大学で医学の学位を得たのはワラーの研究が始まった頃である.父はインドネシア派遣軍の医師で,現地人との間に4人の子をもうけ,妻の死後オランダ女性と結婚して,6人の子が生まれた.その1人がエイントーフェンである.やがて母は子供たちを連れて帰国し,エイントーフェンはユトレヒト大学で医学を学んだ.この入学資格に必要なギリシア,ラテン語の学習はエイントーフェンに終生にわたる深い西洋古典への関心を植えつけ,折りにふれて古典の1節を暗唱してみせたという.冗談が好きで,率直で真摯な人であった.
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