icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina34巻13号

1997年12月発行

文献概要

今月の主題 脳卒中プラクティス 発症時の外来診療のポイント

頭痛・めまい・しびれと脳卒中

著者: 秋口一郎1

所属機関: 1東京大学医学部神経内科

ページ範囲:P.2305 - P.2308

文献購入ページに移動
ポイント
●急性の頭痛を訴える患者のなかには,くも膜下出血,脳内血腫,髄膜炎などのように,早急な外科的,内科的処置を必要とする疾患が少なくない.したがって,CTスキャン,腰椎穿刺を緊急に行い,これらを鑑別する必要がある.
●脳卒中によるめまいはほとんどが回転性めまい(vertigo)で,頭位に関連せず起こり,数分異常持続することが多い.頭痛を伴う場合,小脳出血やくも膜下出血,脳幹症候を伴うときは脳幹虚血・脳幹梗塞を考える.
●脳卒中患者がしびれを訴える場合には,特に後外側視床,内包後脚や放線冠のsuprathalamin lesion,延髄外側の梗塞,出血に注意する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?