文献詳細
文献概要
今月の主題 脳卒中プラクティス 診断・治療のための諸検査
急性期の頭部CT・MRI
著者: 北川泰久1
所属機関: 1東海大学大磯病院神経内科
ページ範囲:P.2320 - P.2324
文献購入ページに移動ポイント
●脳梗塞の超早期診断にはMRIがCTに比べ優れ,発症3〜6時間に診断が可能である.一方,超急性期の脳出血の診断にはCTがMRIに比べて優れ,発症直後に診断が可能である.
●脳梗塞発症早期には,閉塞したり血流が遅延した血管はMRIのT2強調画像で等信号となる(flow voidの消失).
●脳梗塞では超急性期に病巣側の脳溝の消失,島皮質の不鮮明化,レンズ核の不鮮明化がみられることがあり(early CT sign),また中大脳動脈内の血栓をCT上,高吸収域として捉えられることがある(hyperdense middle cerebral artery sign).
●diffusion MRI(拡散強調画像)は発症1時間前後の超急性期,虚血性脳血管障害の診断と病態の把握に,FLAIR法は脳表や脳室に接する病変の診断に有用である.
●脳梗塞の超早期診断にはMRIがCTに比べ優れ,発症3〜6時間に診断が可能である.一方,超急性期の脳出血の診断にはCTがMRIに比べて優れ,発症直後に診断が可能である.
●脳梗塞発症早期には,閉塞したり血流が遅延した血管はMRIのT2強調画像で等信号となる(flow voidの消失).
●脳梗塞では超急性期に病巣側の脳溝の消失,島皮質の不鮮明化,レンズ核の不鮮明化がみられることがあり(early CT sign),また中大脳動脈内の血栓をCT上,高吸収域として捉えられることがある(hyperdense middle cerebral artery sign).
●diffusion MRI(拡散強調画像)は発症1時間前後の超急性期,虚血性脳血管障害の診断と病態の把握に,FLAIR法は脳表や脳室に接する病変の診断に有用である.
掲載誌情報