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今月の主題 脳卒中プラクティス 診断・治療のための諸検査
脳血流の測定—SPECT
著者: 中川原譲二1
所属機関: 1中村記念病院脳神経外科
ページ範囲:P.2335 - P.2337
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●脳塞栓症急性期の脳血流SPECT診断では,虚血性ペナンブラ(ischemic penumbra)を可及的早期に診断し,血栓溶解療法の適応を判定することが重要である.
●虚血性ペナンブラにおける脳梗塞の発生には,残存する脳血流量と脳虚血の持続時間の2つの要因が関係する.
●脳血栓症急性期の脳血流SPECT診断では,血行力学的脳虚血のstage分類が重要である.
●血行力学的脳虚血は,安静時脳血流量の維持と脳循環予備能の低下がみられるstage Iと,安静時脳血流量の低下と脳循環予備能の喪失がみられるstage IIとに分類される.
●脳塞栓症急性期の脳血流SPECT診断では,虚血性ペナンブラ(ischemic penumbra)を可及的早期に診断し,血栓溶解療法の適応を判定することが重要である.
●虚血性ペナンブラにおける脳梗塞の発生には,残存する脳血流量と脳虚血の持続時間の2つの要因が関係する.
●脳血栓症急性期の脳血流SPECT診断では,血行力学的脳虚血のstage分類が重要である.
●血行力学的脳虚血は,安静時脳血流量の維持と脳循環予備能の低下がみられるstage Iと,安静時脳血流量の低下と脳循環予備能の喪失がみられるstage IIとに分類される.
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