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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻13号

1997年12月発行

今月の主題 脳卒中プラクティス

診断・治療のための諸検査

診断法のトピックス—diffusion MRI,perfusion MRI

著者: 長谷川泰弘1

所属機関: 1国立循環器病センター内科脳血管部門

ページ範囲:P.2341 - P.2344

文献概要

ポイント
●Diffusion MRIにより,脳虚血病巣を発症後数分以内に明瞭な高信号域として抽出することが可能である.
●これは,主に膜イオンポンプ機能の破綻による細胞外から細胞内への水の移動(cytotoxic edema),膜透過性の変化を反映している.
●良好なコントラストが得られるため,皮質領域に限局する病巣や小梗塞巣の同定も容易であり,新旧病巣の鑑別にも有用である.
●Perfusion MRIの追加により脳灌流の情報を得れば,発症数時間以内に病態に即した治療法を選択,開始することが可能となり,治療効果の客観的評価も可能となるものと期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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