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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻13号

1997年12月発行

文献概要

今月の主題 脳卒中プラクティス 急性期の治療

急性期脳合併症(脳浮腫・出血性梗塞など)の治療

著者: 永積惇1

所属機関: 1日本医科大学第2内科

ページ範囲:P.2378 - P.2383

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ポイント
●脳浮腫は脳卒中急性期には必ず出現し,その程度が予後を左右する.
●脳浮腫の進展は脳塞栓で急激であり,次いで脳出血である.このため,抗脳浮腫療法が脳卒中の急性期の第一選択である.神経内科医はグリセロールを用いるが,脳浮腫の程度が強い場合や外科的治療を行う場合は,マンニトールやステロイドホルモンを使用する場合もある.
●出血性梗塞は虚血性の脳卒中に起こってくる.
●最も頻度が高いのは脳塞栓症である.特に脳塞栓症急性期や抗凝血薬療法を行う場合は発現頻度が高い.また,近年脳塞栓超急性期にt-PA製剤を動注する場合も多いため起こりやすい.
●脳血栓症急性期では抗血小板療法や抗トロンビン製剤を用いることが多いため,CTなどで出血性脳梗塞のチェックを行う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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