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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻13号

1997年12月発行

文献概要

今月の主題 脳卒中プラクティス 慢性期の管理

脳梗塞の外科的再発予防—CEAを中心に

著者: 塚原徹也1

所属機関: 1国立京都病院脳神経外科

ページ範囲:P.2400 - P.2401

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ポイント
●症候性の高度内頸動脈狭窄症に対しては6%以下,無症候性の高度内頸動脈狭窄症に対しては3%以下の手術合併症で頸動脈内膜剥離術(CEA)が行われれば,外科的治療は内科的治療に比して脳卒中の予防効果が高いことが確認されている.
●ただし,CEA適応症例には全身の血管閉塞性病変,特に心虚血性病変の有無の検討が必要であり,心虚血病変が存在した場合には,CEAの周術期には心筋梗塞発生の危険性が増大することも指摘されており,手術適応には慎重を要する.
●わが国では,欧米に比して脳梗塞の責任病巣として内頸動脈狭窄が診断される例がいまだ少なく,脳血管障害症例には頸動脈狭窄病変を念頭に置き,頸動脈雑音の聴取やエコー検査さらにMRAなどをルーチンに行うことが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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