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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻13号

1997年12月発行

文献概要

今月の主題 脳卒中プラクティス 慢性期の管理

危険因子管理—特に血圧管理

著者: 井林雪郎1

所属機関: 1九州大学医学部第2内科

ページ範囲:P.2403 - P.2406

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ポイント
●脳卒中の一次予防と同様,二次予防においても,高血圧をはじめとする危険因子の管理や日常生活の指導が大切である.
●脳卒中通院患者の約7割は高血圧を有しており,引き続き高血圧の管理が必要である.
●Ca拮抗薬やアンジオテンシン変換酵素阻害薬は,脳血流増加作用,脳血流自動調節能改善作用,抗動脈硬化作用,抗痴呆作用などを併せ持ち,使いやすい.
●主幹脳動脈に狭窄・閉塞のあるもの,高齢者,心不全を伴う例などでは,わずかな降圧でも脳循環不全をきたしやすいので,血圧を下げ過ぎないように留意すべきである.
●慢性期の血圧管理については,動脈硬化の進展を防ぎ再発率を低下させるとの報告が多いが,病型別の至適血圧レベルについては不明な点も多く,今後の課題であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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