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文献概要
医道そぞろ歩き—医学史の視点から・32
1800年前の臨床医アレタイオス
著者: 二宮陸雄1
所属機関: 1二宮内科
ページ範囲:P.2458 - P.2459
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これらの記述は,今から1800年前に,当時ローマ帝国の東端の一地方であったカパドキアで,アレタイオスという医者が書き残したものである.ローマのガレノスと同じ頃の人で,脈拍の記述に2人は共通の用語を使い,治療内容にも一致点がみられ,解剖学の知識も似かよっている.心臓の内在熱による冷気の加熱説も共通しているし,ガレノスの「自然(生命)力」の書に出てくる「引き寄せ力」にも触れている.
これらの記述は,今から1800年前に,当時ローマ帝国の東端の一地方であったカパドキアで,アレタイオスという医者が書き残したものである.ローマのガレノスと同じ頃の人で,脈拍の記述に2人は共通の用語を使い,治療内容にも一致点がみられ,解剖学の知識も似かよっている.心臓の内在熱による冷気の加熱説も共通しているし,ガレノスの「自然(生命)力」の書に出てくる「引き寄せ力」にも触れている.
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