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今月の主題 アレルギー疾患の最近の考え方と治療 アレルギー疾患治療薬の進歩
抗アレルギー薬の種類と作用機序
著者: 冨岡玖夫1
所属機関: 1東邦大学佐倉病院内科
ページ範囲:P.233 - P.236
文献購入ページに移動●現在,いわゆる抗アレルギー薬/抗喘息薬は20種類あるが,これらについての統一した一定の呼称,見解はない.
●アレルギー性疾患発症にかかわるケミカルメディエーターとしてヒスタミンのみならず,ロイコトリエン,トロンボキサン,血小板活性化因子などが一定の役割を果たすことが明らかになるにつれて,抗アレルギー薬の開発の焦点はこの3種類のケミカルメディエーターの特異的な合成阻害薬と拮抗薬に向けられた.
●抗アレルギー薬は,実用上,あえて①抗ヒスタミン作用を持たない抗アレルギー薬と②抗ヒスタミン作用を持つ抗アレルギー薬に分けられる.
●現時点で,抗アレルギー薬の効果の判定をいつ行うかについて判断する科学的な根拠はないが,経験的には3カ月で判定してはどうかと考える.
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