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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻2号

1997年02月発行

文献概要

今月の主題 アレルギー疾患の最近の考え方と治療 アレルギー疾患治療薬の進歩

吸入ステロイド薬への期待と限界(内科領域)

著者: 石原享介1

所属機関: 1神戸市立中央市民病院呼吸器内科

ページ範囲:P.260 - P.263

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ポイント
●喘息は好酸球を主体とした慢性気道炎症が主要病態である.
●現存する最も強力な抗炎症薬はステロイド薬であり,吸入が最も合理的な投与法である.
●高齢者,難治例など高用量吸入ステロイド投与例ではdose-responseが平坦化する可能性があり,このような例では気管支拡張薬などの適切な併用が望ましい.
●高用量吸入ステロイド投与では全身的影響(副作用)の可能性は否定しえないが,その多くは鋭敏なマーカー(検査値)の異常の域にとどまる.
●現時点においては,早期の吸入ステロイドの導入,ガイドライン治療の普及のみが喘息死亡率などの統計的諸指標を改善しうる方策と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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