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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻2号

1997年02月発行

内科医が知っておきたい小児科学・最近の話題・2

わが国のHIV母子感染の現状

著者: 奥山伸彦1

所属機関: 1神奈川県立こども医療センター感染免疫科

ページ範囲:P.393 - P.396

文献概要

 HIV感染は「日本人・国内・異性間」の形で,確実に拡大している.感染妊婦は100例を超え,分娩数の約20%に母子感染が確認されている.一方,妊産婦のHIV抗体検査が60%に施行されているとの報告はあるが,それは逆に,3分の1は母子感染児を含めて見逃されている可能性を示唆する.感染児が先に発症して診断され,遅れて家族の感染が証明されることがある.母子感染の実態と感染児の病像の把握は,小児感染症専門医にのみ要求されることではなくなっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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