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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻2号

1997年02月発行

文献概要

CHEC-TIE—よい医師—患者関係づくりのために・2

患者から前医への不満や非難を向けられたら

著者: 箕輪良行1 柏井昭良1

所属機関: 1自治医科大学大宮医療センター総合医学第2

ページ範囲:P.404 - P.405

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●症例前医の診断ミスを疑う患者
スギタさんは,68歳,女性で,右乳房痛を主訴に受診.2年ほど前から痛みに気づき,昨年末には就寝時にほぼ毎晩痛みがあった.寝間着に血のようなものが付くため,近くのK病院の外科を受診した.診察を受け,超音波検査,吸引穿刺細胞診検査,腫瘍マーカーを調べた結果,「今のところ大丈夫です.6カ月後にまたみせてください」と医師にいわれた.
その後半年たっても症状が変わらないので,当院を受診した.乳頭が陥没気味で一部変色がみられ,乳頭直下に母指頭大の硬結が触知される.胸壁固定はなく,右腋窩に径1cmの硬性軟のリンパ節が触れた.X線上,微細石灰化なし.血性分泌物は細胞診陰性.超音波検査や吸引穿刺細胞診が施行され,クラス5という結果だった.病期はT4,N1a,M0のステージIIIaであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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