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今月の主題 消化器疾患の低侵襲治療手技 腸疾患
大腸ポリープと早期癌—腹腔鏡的アプローチ
著者: 澤田俊夫1 河村裕2 武藤徹一郎2
所属機関: 1群馬県立循環器病センター外科 2東京大学医学部第1外科
ページ範囲:P.472 - P.474
文献購入ページに移動●大腸ポリープと早期癌に対しては,まず可能であれば内視鏡的切除が試みられる.
●大きさが2〜3cm以上のポリープや平坦陥凹型などで内視鏡的切除が困難な場合は,低侵襲手術手技として腹腔鏡手術が選択される.
●腺腫・m癌はリンパ節転移のリスクがないので,腹腔鏡的アプローチによって局所切除や腸管切除が行われれば十分である.
●しかし,sm癌の一部(10%)にはリンパ節転移のリスクがある.したがって,これらに対しては,リンパ節郭清(D1,D2)を伴う外科治療法として腹腔鏡手術が行われなければならない.
●しかし,腹腔鏡的アプローチによるリンパ節郭清の適応は,今後の遠隔成績からの検討を待たなければならない.
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