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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻3号

1997年03月発行

文献概要

Drug Information 副作用情報・12

意識障害(2)—インターフェロン脳症

著者: 浜六郎1 別府宏圀2

所属機関: 1阪南中央病院内科 2東京都立北療育医療センター

ページ範囲:P.569 - P.571

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 今回は,インターフェロン(IFN)による意識障害の例を紹介する.意識障害を生じうる種々の薬剤と,それぞれの治療方法は次回に述べる.
 【症例1】IFNによる譫妄の症例1)28歳の男性.警備の仕事に従事.注射による薬物嗜癖の既往がある、B型慢性活動性肝炎に対してIFNαによる治療(1,000万単位,隔日投与)を開始.6週間後,抑うつ状態になったり興奮したりして退職した.仕事をせず,自分のアパートに一人で籠もりきりとなり,外出しようとせず,友人ともまったく話をしようとしなくなった.外来受診時,自殺の目的でIFNαを静脈注射したと言ったため入院.入院時には広範な不安,強迫症,迫害の恐怖を訴えていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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