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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻4号

1997年04月発行

文献概要

今月の主題 高血圧の治療—新しい時代を迎えて 家庭血圧・24時間血圧測定の意義

日常臨床における活用法

著者: 大塚邦明1

所属機関: 1東京女子医科大学附属第二病院内科Ⅱ

ページ範囲:P.614 - P.618

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ポイント
●血圧変動にはcircadian rhythmが観察される.
●血圧のcircadian rhythmには,身体活動度や精神的活動度が大きく関与している.
●24時間血圧(ABPM)の記録開始時には白衣効果が観察される.そのため,記録開始直後の2時間は白衣効果窓として対処することが望ましい.
●ABPMで最初に観察しなければならない血圧変動様式は,夜間の血圧下降(dipping)の有無と,起床に伴う一過性の血圧上昇(morning rise)の評価である.
●降圧に際してのABPMの指標は,24時間血圧平均値と24時間血圧変動性である.後者には短期的変動と長期的変動の2つがある.
●PAMELA研究は,家庭血圧の正常値が,収縮期/拡張期血圧おのおの121~132/75~81mmHgであることを示した.
●米国のAd Hoc Panelは,外来血圧・家庭血圧・24時間血圧・臓器障害の有無を考慮して,高血圧の評価とその治療にあたるよう勧告した.この勧告では,24時間血圧の評価として,24時間収縮期/拡張期血圧平均値がおのおの130/80mmHg未満は正常血圧,135/85mmHgを超える場合に高血圧と診断するよう提唱している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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