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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻4号

1997年04月発行

今月の主題 高血圧の治療—新しい時代を迎えて

降圧療法の最前線

早朝の高血圧

著者: 桑島巌1 生沼幸子1

所属機関: 1東京都老人医療センター循環器科

ページ範囲:P.634 - P.638

文献概要

ポイント
●急性心筋梗塞,心臓突然死,脳卒中などの脳心血管障害は午前8〜10時の間に発生しやすく,起床後の血圧上昇がその成因の一部に関与している.
●早朝の高血圧には,起床直後に急激に上昇するものと夜間睡眠中から徐々に上昇するものがあり,前者は高齢者に多くみられる.
●早朝の急激な血圧上昇には,交感神経αトーヌスの亢進に基づく末梢血管抵抗の増大が関与する.したがって,その抑制にはα遮断薬が有用と考えられる.
●夜間から血圧が上昇している例では,T/P比の高い降圧薬を選択し,夜間血圧も同時に下げることが望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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