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文献概要
今月の主題 高血圧の治療—新しい時代を迎えて 合併症を伴う高血圧—個別治療の実際
慢性期脳血管障害
著者: 伊藤泰司1 松本昌泰1
所属機関: 1大阪大学医学部第1内科
ページ範囲:P.673 - P.675
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●慢性期脳血管障害を有する高血圧患者では,健常人に比して脳循環自動調節能が低下しており,過剰あるいは急速な降圧により医原性に脳梗塞を引き起こす可能性がある.
●患者個々の脳循環障害の自動調節能の程度を測定する臨床的指標は確立していないが,頭部CTによる脳室周囲高信号域(PVL)所見などが参考になる.
●慢性期脳血管障害を有する高血圧患者に対する降圧薬の選択としては,脳循環面からみると,Ca拮抗薬やACE阻害薬などが利尿薬やβ遮断薬に比して使いやすい.
●慢性期脳血管障害を有する高血圧患者では,健常人に比して脳循環自動調節能が低下しており,過剰あるいは急速な降圧により医原性に脳梗塞を引き起こす可能性がある.
●患者個々の脳循環障害の自動調節能の程度を測定する臨床的指標は確立していないが,頭部CTによる脳室周囲高信号域(PVL)所見などが参考になる.
●慢性期脳血管障害を有する高血圧患者に対する降圧薬の選択としては,脳循環面からみると,Ca拮抗薬やACE阻害薬などが利尿薬やβ遮断薬に比して使いやすい.
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