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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻4号

1997年04月発行

文献概要

今月の主題 高血圧の治療—新しい時代を迎えて 合併症を伴う高血圧—個別治療の実際

高血圧性心疾患

著者: 日和田邦男1

所属機関: 1愛媛大学医学部第2内科

ページ範囲:P.676 - P.679

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ポイント
●高血圧患者の左心室は,持続性の後負荷増加に対する適応現象に端を発した求心性リモデリングに始まり,求心性肥大,さらには遠心性肥大へと進展する.この一連の形態変化に対して,左室機能が障害された状態を高血圧性心疾患という.
●求心性リモデリングの段階から拡張機能の障害が始まり,遠心性肥大にいたってさらに収縮機能障害が加わる.
●高血圧が長期間持続して,拡張機能,収縮機能ともに高度に障害されると高血圧性心不全にいたる.
●求心性肥大は,降圧療法によって退縮するが,左室重量係数が200g/m2以上の遠心性肥大は,降圧療法によっても退縮は難しい.
●左室肥大の退縮に有効な降圧薬はACE阻害薬である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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