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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻4号

1997年04月発行

文献概要

今月の主題 高血圧の治療—新しい時代を迎えて 合併症を伴う高血圧—個別治療の実際

高脂血症

著者: 芦田映直1

所属機関: 1朝日生命成人病研究所循環器科

ページ範囲:P.695 - P.697

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ポイント
●サイアザイドおよびループ利尿薬は,総コレステロール,トリグリセリド(TG)を上昇させ,HDLコレステロールを低下させることがある.
●内因性交感神経刺激作用(ISA)のないβ遮断薬はTGを上昇させ,HDLコレステロールを低下させることがある.
●α1遮断薬はHDLコレステロールを上昇させ,LDLコレステロール,TGを低下させる.
●その他の降圧薬は脂質代謝に影響しない.
●利尿薬かISAのないβ遮断薬を使う場合は,血清脂質を2〜3カ月後に再検査する.有意の変化が起こった場合は,他の薬物を考慮するか,脂質を低下させる適当な治療法を開始する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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