文献詳細
文献概要
Drug Information 副作用情報・13
意識障害(3)
著者: 浜六郎1
所属機関: 1阪南中央病院内科
ページ範囲:P.781 - P.784
文献購入ページに移動意識障害の多彩な原因
意識障害の原因は多い.意識障害をみたら,薬剤性を考える前にまず,意識障害を生ずる原因を鑑別する必要がある.意識障害を生ずる原因は大きく3つに分類される1).表1は,Cecilの内科書(20th, ed)1)に筆者が加筆したものである.すなわち,①頭蓋内に塊(mass)を生じる病変,②中毒性,代謝性あるいはびまん性の病変によるもの,③精神病性の無反応である.
薬剤性意識障害は主に「中毒性」の中に分類されるが,代謝性の変化が薬剤により影響されることは多いし,感染症性の変化が薬剤により影響される場合もある.また,頭蓋内に塊を生じる病変が薬剤により生じる場合(良性頭蓋内圧亢進症など)もありうるので,必ずしも単純にはいかないが,整理の意味でこの分類は非常に役立つ.
意識障害の原因は多い.意識障害をみたら,薬剤性を考える前にまず,意識障害を生ずる原因を鑑別する必要がある.意識障害を生ずる原因は大きく3つに分類される1).表1は,Cecilの内科書(20th, ed)1)に筆者が加筆したものである.すなわち,①頭蓋内に塊(mass)を生じる病変,②中毒性,代謝性あるいはびまん性の病変によるもの,③精神病性の無反応である.
薬剤性意識障害は主に「中毒性」の中に分類されるが,代謝性の変化が薬剤により影響されることは多いし,感染症性の変化が薬剤により影響される場合もある.また,頭蓋内に塊を生じる病変が薬剤により生じる場合(良性頭蓋内圧亢進症など)もありうるので,必ずしも単純にはいかないが,整理の意味でこの分類は非常に役立つ.
掲載誌情報