icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina34巻5号

1997年05月発行

今月の主題 日常臨床にみる水・電解質と酸塩基平衡

各種疾患にみられる水・電解質,酸塩基平衡異常

腎不全

著者: 斎藤修1 武田茂幸1 浅野泰2

所属機関: 1自治医科大学腎臓内科 2宇都宮社会保険病院内科

ページ範囲:P.824 - P.826

文献概要

ポイント
●腎不全の輸液管理は,体液量の調整にみではなく,複合する電解質異常や酸塩基平衡障害を同時に補正する必要がある.
●緊急を要する高K血症では,細胞内へのKの移動を促進させる治療法が,利尿を図るより速効性に優る.
●腎不全ではNa利尿により低Na血症をきたすことが多い.このため,輸液療法開始時の血清Na濃度だけではなくFENaも測定し,橋中心髄鞘崩壊を起こさないよう早期より補正する必要がある.
●腎不全では溢水,脱水のいずれの病態もきたしうるため,経時的な体液,血管内ボリュームの評価が必要である.
●代謝性アシドーシスはhalf-correctionに心掛け,anion gapが開大している際には透析療法なども検討する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら