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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻5号

1997年05月発行

文献概要

今月の主題 日常臨床にみる水・電解質と酸塩基平衡 水・電解質と酸塩基平衡異常へのアプローチ

血液ガスの測定と臨床的意義

著者: 花房規男1 奥田俊洋2

所属機関: 1東京大学医学部第1内科 2東京大学保健センター

ページ範囲:P.838 - P.841

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ポイント
●酸塩基平衡では一次的変化に対して代償性変化を認める.代償の予測値を外れる場合には他の酸塩基平衡の異常が存在する.
●代謝性変化の評価には,anion gapを測定することが重要で,補正[HCO3-]の評価も有用である.
●代謝性アシドーシスは酸の負荷あるいはアルカリの喪失が原因である.
●代謝性アルカローシスでは,アルカリの負荷とアルカリの維持機構が存在する.
●呼吸性変化は肺からのCO2排泄量の変化によって生じる.
●酸塩基平衡の異常と実際の病態との関連を,病歴・現症をふまえて検討し,それに対する原因治療を行うことが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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