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文献詳細

雑誌文献

medicina34巻5号

1997年05月発行

文献概要

今月の主題 日常臨床にみる水・電解質と酸塩基平衡 水代謝とその異常

脱水の病態と診断

著者: 佐中孜1

所属機関: 1東京女子医科大学第4内科

ページ範囲:P.850 - P.852

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ポイント
●水欠乏性脱水症の純粋型というのは,実際は存在しない.何故なら,生体が体液を喪失する際には,必ず電解質の喪失を伴うからである.したがって,本症は混合性脱水症のなかで水分欠乏の傾向が強いものと考え,欠乏量の算定を行うほうがよい.
●Na欠乏性脱水症についても,上記と同様の理由で純粋型は存在しない.水と比較して,Na欠乏の程度が強いタイプの混合性脱水症を指すと考えたほうがよい.
●混合性脱水症では,水分とNaの喪失を同時に生じる.血清Na濃度,血漿浸透圧も正常で,等張性であることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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